恐竜博特集〜恐竜王国2012〜

  2012年7月21日〜9月23日に幕張メッセで開催された「恐竜王国2012」。今回の見所は、全長19mのフアシアオサウルス(ハドロサウルス類)の展示で、これは竜脚類並の巨大さを持つ鳥脚類が存在していたことを示すものとして、非常に見ごたえのあるものとなっています。
 また、様々な復元モデルが展示されていましたが、最新の研究成果に基づき、これまでよりもさらに羽毛に覆われた状態で復元されています。展示は、序盤は羽毛の起源にかかわる恐竜たち、中盤は地域と時代ごとに区分されて見やすいのが特徴です。最後は、フアシアオサウルス、さらにズゲンゴサウルスとスゲンティランヌスの大群など、目玉となる展示がところ狭しと並び見ごたえのある展示となっています。
(撮影:裏辺金好/解説:馬藤永徳)

▼恐竜と鳥との関係


アーケオプテリクス
分類:獣脚類古鳥類 時代:ジュラ紀後期 産地:ドイツ バイエルン州
分岐分類では鳥類は恐竜に含まれるため、このような分類となります。


アーケオプテリクス(復元モデル)
分類:獣脚類古鳥類 時代:ジュラ紀後期 産地:ドイツ バイエルン州


コンプソグナトゥス
分類:獣脚類 時代:ジュラ紀後期 産地:ドイツ バイエルン州

有名な小型恐竜。全長92cm。


プテロダクティルス
分類:翼竜プテロダクティルス類 時代:ジュラ紀後期 産地:ドイツ バイエルン州

トゥルファノスクス
分類:主竜類 時代:三畳紀中期 産地:中国 新疆ウイグル自治区
ワニより原始的な生物ですが、恐竜の祖先に近いのが特徴です。この頃から羽毛を持っていた可能性もあります。

ジュホロプテルス
分類:翼竜アヌログナトゥス類 時代:白亜紀前期 産地:中国 遼寧省
この翼竜は羽毛が生えていました。

シャロヴィプテリクス
分類:主竜類 時代:三畳紀中期 産地:キルギス
翼竜の祖先に近いという説と、もっと原始的な主竜類という説があります。
尾には膜があり、これで滑空していたと考えられています。。

ラゴスクス
分類:主竜類恐竜様類 時代:三畳紀中期 産地:アルゼンチン サンファン州 属名の由来:ウサギワニ

恐竜の祖先に最も近いといわれる爬虫類のひとつ。


ラゴスクス(復元モデル)
分類:主竜類恐竜様類 時代:三畳紀中期 産地:アルゼンチン サンファン州 属名の由来:ウサギワニ
主竜類にも羽毛があったのではないか、という説により復元されたモデルです。
恐竜が進化してから羽毛が生えてきたのではなく、
もっと祖先の段階から、その元になるものはあったのではないかと考える説もある、ということです。
(祖先に羽毛の原型があると考えれば、その後の様々な子孫で、羽毛を持つ進化が始まったことに説明がつきます)

シノサウロプテリクス
分類:獣脚類 時代:白亜紀前期 産地:中国 遼寧省 属名の由来:中国の竜の翼

アヴィミムス
分類:獣脚類 時代:白亜紀後期 産地:モンゴル 属名:鳥もどき

ディノニクス
分類:獣脚類 時代:白亜紀前期 産地:アメリカ モンタナ州 属名:恐ろしい鍵爪

リンヘヴェナトル (部分骨格)
分類:獣脚類 時代:白亜紀後期 産地:中国 内モンゴル自治区 属名:リンヘ(地名)の狩人