分類: 鳥網 コウノトリ目 ハシビロコウ科
学名: Balaeniceps rex
英名: Whale-headed Stork
生息地 :アフリカ中央部の奥地(白ナイル河とその支流の沼沢地)
ごらんください、この可愛い顔つき(笑)。特に顔の大きさにしてはアンバランスなクチバシ、キュートな首筋。
このハシビロコウは主にアフリカの湿地、草原地帯に生息しており、具体的にはスーダン・ウガンダ・ブルンジ・タンザニア・マラウィ・ザンビア・コンゴ(旧ザイール)・中央アフリカ・ルワンダ・エチオピアの10ヵ国で生息が報告されています。生息数は1000羽とも10000羽ともいわれていますが、いずれにせよ、かなり貴重な鳥であることは間違いないでしょう。
ちなみに学名のBalaeniceps rexは、ラテン語のbalaena(クジラ)+ceps(頭)、rex(王様)、英名のWhale-headed
Storkも、クジラ頭だそうですが、う〜ん、クジラ・・・? 似ているような、似ていないような・・・。ちなみに、日本語のハシビロコウとは、クチバシが幅広いコウノトリ。でも、コウノトリとは類縁関係が無いとか。一方、サギにも似ているようですが、こちらとも類縁関係無し(サギの仲間としている本もありましたが)。最近では、ペリカンの仲間じゃないか?というDNA研究もあり、姿だけでなく、その分類も謎な鳥です。そこがまた、神秘的!
体長は約120cm、体重は5kgぐらい。
体重はさすが鳥ですから比較的軽いですが、体長は結構でかいですね。そして、この鳥は
滅多なことでは動かないことで非常に有名なのです。何も無ければ、上の写真のスタイルのまま、じ〜っとしています。寝癖の着いた頭(?)と共に、これがハシビロコウの特徴です。なんとも、落ち着いた鳥・・・いやいや、さにあらず。実はこのハシビロコウ、ハイギョなど比較的大型の魚を捕食するハンターで(千葉市動物園の場合、コイを与えているとか)、目標に狙いを定めるや、チャンスが来るまでじっと待機。魚が油断した隙に、倒れこむようにして一気に捕獲するのです。
その野生の行動の名残と申しましょうか。
上野動物園にハシビロコウを見に行った際、なかなか動かないので離れようとしたところ・・・突如として羽を広げ、それは一瞬のうちにこちらへやってきて威嚇を始めました。どうやら、私の隣にいた小さい子供を怖がらせようとしたようで・・・。なかなか性格の悪い鳥で、小さい子供が来るとかなりの確率で威嚇を行ってきやがります。
また、ハシビロコウは非常に単独主義的な鳥で、ごらんのように同じハシビロコウ同士であっても隙を見せません。どころか、一定の距離を保っています。
お蔭様で、動物園飼育下での繁殖は今のところ、あんまり出来ていないとか。
それにしても、まるで恐竜のような、この険しい顔つきに似合わないクチバシです・・・。
このように、羽を広げたらかなりの迫力があります。2.5mにも広がるそうで・・・。


上野動物園の場合、ハシビロコウとフラミンゴは垣根を隔てた場所で飼育されているのですが、たまにハシビロコウはフラミンゴ側に飛び越えて侵入します。もちろん、フラミンゴを子供が見ていたときです。嫉妬したんでしょうねえ(笑)。で、傑作なのはフラミンゴが一斉に逃げ始めます。逃げるといっても非常に狭い空間なので、殆ど意味が無い! 一方、ハシビロコウ君はフラミンゴにはあまり興味が無いのか、またしばらく動くことが無いのです。そして、子供を見つけると・・・(笑)。
以上、簡単ではございますが、ハシビロコウを特集してみました。
日本では、千葉市動物園、上野動物園、伊豆シャボテン園にて見ることが出来ます。
・・・そんなの遠すぎて見に行けない、という方は、以下のサイトでどうぞ。なんと、動くハシビロコウを見ることが出来ます。
東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0508_01/