ナベヅル


(写真:鹿児島県出水市 出水平野/撮影:リン)

●基本データ

分類:鳥綱 ツル目 ツル科
学名:Grus monacha
英名::Hooded Crane

●解説

 ツルの一種で、体長は100cmほど。夏はロシアのウスリー川流域、アムール川河口域などのシベリア南東部、中国北東部で繁殖し、その多くが10月下旬頃に、日本の鹿児島県出水市、山口県周南市(旧熊毛町八代地区)に飛来して越冬します。

 国の天然記念物に指定され、山口県の県の鳥です。なお、和名の由来は胴体の灰黒色が鍋に似ていることから。

 外見の特徴としては、頭から首が白、胴体は灰黒色、また目の上が赤いこと。なお、幼鳥は白い部分が黄褐色で、黒い部分は成長よりも黒い。成長の体長は100cmほど。鳴き声はクールルン、もしくはクルルー。

 出水平野で一緒に見られるマナヅルとの違いは、ナベヅルの方が体が小さく、胴の黒色部分が濃く、頭頂部の赤色部分の面積が小さい、足が黒いことなど。
(写真:天王寺動物園/撮影:裏辺金好)

(写真:天王寺動物園/撮影:裏辺金好)

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