ディプロドクス
     Diplodocus

(写真:ロンドン自然史博物館/撮影:裏辺金好)
●基本データ
分類: 竜脚亜目
学名: Diplodocus
学名の由来:2つの梁
産地:アメリカ合衆国など北米各地
時代:ジュラ紀後期

●解説

 長くて細い頭と首、これまたひょろ長い頭と、ディプロドクスは典型的な竜脚類のイメージに合う恐竜です。同じような恐竜でも、アパトサウルス・ルイサエ(あの有名なブロントサウルス)やブラキオサウルス・マッキントシのほうが頭が「がっしり」しています。

 実際にディプロドクスは他の竜脚類の中でも軽い方です。「恐竜の力学(アレクサンダー,1994年)」によれば、最大で18.5t、最低で5.8tと考えられています。一方、アパトサウルスは同資料では33tくらいと推定。全然違いますね。

 一方、ディプロドクスの全長は27m。アパトサウルスは21mくらい。実にほっそりした体の持ち主だったのです。体を大きくするための軽量化が進んでいるともいえます。セイスモサウルスやスーパーサウルスといった30m超のジャイアントたちが実はディプロドクスの一種であるという意見もあり、この点ではうなずけるものがあります。

 なお、長い尻尾は鞭のような武器として使用したと考えられています。襲い掛かってくる肉食恐竜を、これでなぎ払ったことでしょう。

 ところで、上写真のロンドン自然史博物館で展示されているディプロドクスは、細かく種名まで言うと、ディプロドクス・カーネギーといいます。これは19世紀のアメリカの富豪、アンドリュー・カーネギーに由来しています。歴史を詳しくやっていれば出てくるのでしょうか?この人は、スコットランド出身でアメリカに渡ったのちに苦労して鉄鋼王になりました。

 その後、彼は慈善事業として様々な施設を建設します。その際、博物館にかざる立派な恐竜化石を求めていたのです。博物館の研究チームに資金援助を行い、その結果見つかった化石に彼の名前が送られたというわけです。

 彼は復元されたその化石のレプリカを作り、世界中(ロンドン、パリ、メキシコ等々)に寄贈しました。そのため、ディプロドクスは海外では有名な恐竜になったとも言えるでししょう。
(解説:馬藤永徳)