日本と恐竜、疑問にお答えします!

○はじめに

 今回は「日本と恐竜」という関係についての話です。また、日本で恐竜を研究するにはどうしたらいいのか、そんな話も少し触れていきたいと思います。


1.日本では、どこで恐竜が発掘されるの?

  日本で恐竜が発掘されるのは福井県が有名なのは、ご存じのことではないかと思います。そこで、他にどのような場所で発掘されるのか。まあ、全国バラバラです。まずは、石川県、福井県、富山県、岐阜県にまたがる手取層郡という地層の周辺があります。それから、北海道(夕張市)、東北では岩手県、福島県、関東では群馬県。その他、中部では三重県、中国では山口、四国では徳島県、九州では福岡県、熊本県、宮崎県など・・。

 ですが、どこも歯一本、骨一本程度で大騒ぎしている代物でして・・・。
 日本で正式に学名記載されているのはトヤマサウリプス・マスイアエしかなかったと思います。ニッポノサウルスというのもあるのですが、当時日本領だった樺太で見つかりましたので、除外します。「ニッポノサウルス」ですが、今ではロシアの恐竜ということになります。

 あと、フクイリュウとか、カガリュウ、トバリュウなどの名前を聞いたことのある人もいると思いますが、そこはまとめて手取層郡で発見されたもので、正式なものではなく、取り敢えず恐竜ではあるらしいと言うことで、骨に付けた愛称に近いです。「リュウ」ってつくのは愛称ばかりです。

 フクイリュウは、歯ひとつというわけではないですが・・・。しかし、これに限らずどれも部分的な骨格(歯だけだったり)からつけられているので、正式に記載などできませぬ。 ちなみにトヤマサウリプス・マスイアエは足跡なり。よく解らないイチャモンつけられていますが。あれは、鳥であると主張しているのだけど、正式に論文で出されてないとか。

 ま、日本で正式に記載されているのはそれくらいなのです。また、日本独自・オリジナルの種類で記載された恐竜骨格というのはありません。

2.日本で最初に恐竜の痕跡が発見されたのは、いつ?

 いつにするべきでしょうねえ。古代に、天狗のつめとか言っていたのが恐竜だったという話ですからねえ・・・・。明確に発見されたのは1978年の岩手です。ま、学名なんてつきませんけどね(遠い目)。しっかりした保存状態の骨がある程度そろわなきゃあむりです。種の特定できないし。 ま、そういう淡い証拠をもってして記載したものも海外にありますが、有効性が疑問視されて消えていっています。

.何故日本では全身骨格が残らないのか

 なぜ日本では、全身骨格が残らないのでしょうか。そして、歯の化石なら見つかる理由は?

 まず残らない理由。残ること自体がそもそもむずかしいから。そして、これも重要なのですが見つからない理由。地層が少ない上に岩盤が固いので彫りにくい。それから、歯が残る理由は、恐竜は一生に幾度も生え変わるのがそのひとつ。歯のことは詳しくはないのではっきりとは言えませんが、鳥脚類などは延々と生えてきます。 てか、歯が歯の固まりだし。

 ちなみに哺乳類の一部やほとんどの魚類、爬虫類の歯は多生歯性で、たえず成長し、新しい歯といわれています。ちなみに、恐竜の歯は、人間で言う犬歯とかの役割の区別はなく、同じ役割のものばかりですし、すぐ折れますし。 すべての歯のある恐竜が、そう「考え」られます。

.恐竜の研究者になるには?

 例えば高校生が、将来恐竜を研究する人になりたいと思った場合は、どのような道を歩めばいいのか。だいたい、こんな感じになります。

1.海外留学
2.国内でやってそうな大学へいく。でも、殆どやっていないので、海外にいけるとよろしい。と言うのも、日本の大学で恐竜を専門に教えている場所は殆ど無かったはずで、大抵は教授が個人的に研究しているため、その研究者の門下に付く必要があるのです。
3.独学

以上、理想的なものから。また、発掘の現地へ行かないといけません。
それから、恐竜を研究するための仕事は・・・

1.大学教授
2.学芸員
3.ちと違うけど学校教師
4.海外で化石ハンター

ざっと思いつくのは以上です。 3.は、ヴォランティアにとどまりますね。まあ、仕事の本質はどの職業でも恐竜を学ぶ!以上。仕事は、何の資格をとるかだけの話です。

 なお、学芸員ってどんな仕事をするのか。ちなみに凄く忙しいっ!
 学芸員の仕事その1。収蔵物の管理
 その2。博物館でのイベントの時の企画。
 その3.収蔵
 その4.研究
 その5.収蔵物の紹介
 その6.収蔵物について執筆、教育への協力、学問の啓蒙活動。さらに、研究に付随して調査(発掘)にいったりもします。

 日本と違い、欧米では専業化がすすんで余裕があるようですが、日本では進んでないのでてんてこ舞いになりやすいようです。まあ、やることは博物館によりますけどね。

.余談

 日本と恐竜・・・。実は大変。日本はマニアは多いが、骨が少ない。実は世界的に見て、日本の恐竜マニアは、多いといえば多いらしいです。ただ、さすがに本場のアメリカと比べてはいけません。

 あと、どこの世界でもそうですが、ここでもトンデモという部類の人がいます。
 例えば、一人はミクロの竜の化石や、女の人が走っているところを発見したと主張、もう一人は、ある景色すべてを化石と主張。何から何まで恐竜に見えてしまっている。と、かなりトンデモの恐竜ネタになる人間が日本には二人もいる・・・。

 女の人が走っているところを発見したとは、もちろん妄想。顕微鏡で岩の模様を化石と思い込んで。ノアの箱舟云々なんて珍説を主張する人もあり。しかも、それを本として出版しているわけです。 それを一々否定せざるを得ない、真面目な研究者たちの悲しさ・・・。


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