恐竜・翼竜大図鑑 (1)恐竜って何だ?

○はじめに

 ようこそ、恐竜・翼竜大図鑑へ!主に執筆を担当している馬藤永徳と申します。
 このコーナーでは、前半である第一章で恐竜・翼竜たちの様々な話を御紹介し、後半である第二章で名前別に1つずつ、様々な恐竜や翼竜たちを御紹介していきます。ぜひ写真(サムネイル)をクリックして、恐竜・翼竜の世界をお楽しみください。


 このページでは、まずは「恐竜って何?」という基本中の基本の話から見ていきます。

1.恐竜の定義

 最初に結論を書きますと、恐竜というのは、寛骨臼(かんこつきゅう)に穴が開いた直立歩行する爬虫類です。

 爬虫類であるワニやイグアナは恐竜の皮膚の色の参考にされたりしますが、この定義に反しているため恐竜ではありません。同じ理由で、首長竜や翼竜も恐竜ではありません。この2つについては、また別の機会に説明いたします。

1-a.寛骨臼(かんこつきゅう)とは?

 寛骨臼(かんこつきゅう)というのは、この部分。ご覧のように、空洞のようになっているのが恐竜の特徴。
 

 全身で改めて見ると、後足の付け根の関節部分というわけですね。


1-b.直立歩行とは?

 関連した話ですが、恐竜のもう1つの特徴は、体から地面に向かってまっすぐ脚が伸びていることです。寛骨臼(かんこつきゅう)の穴に、大腿骨の突起が収まることで可能となっています。

 

 繰り返しになりますが、寛骨臼(かんこつきゅう)に穴がないワニは、直立歩行をすることができません。斜めに大腿骨が寛骨臼(かんこつきゅう)に接続する形になります。翼竜なんかも、同じ理由で直立歩行できません。古代の爬虫類ということで恐竜と勘違いされますが、定義に従えば恐竜ではないことがわかります。
(上写真:古代の爬虫類の一種であるスカフォニクスの復元モデル)

2.広い意味での「恐竜」

 専門的な話をすれば、分岐分類という手法において恐竜の分類が行うのが主流です。この分類では、
 「祖先が一緒ならすべて同じグループ」
 「○○科××属△△種と分類する一般的な分類とは異なる。ただし、一般的な分類に応用されることがある」
 ということを覚えておいてください。。この方法の詳しい解説は別の機会に。

 この手法による恐竜の定義は、「トリケラトプスと現生鳥類のもっとも新しい共通の祖先から派生するすべての子孫」です。このため、旧来の分類で考えると、鳥類も含まれるのが大きい特徴。つまり、恐竜はまだ絶滅していないことになります。

 ちなみに、何でトリケラトプスがここに出るのかというと、恐竜が絶滅したときの代表的な鳥盤目の恐竜で、鳥類の祖先である竜盤目の恐竜とは異なるから(鳥盤目といいますが、鳥類は入りません。鳥類は竜盤目に入ります)。つまり、一口に恐竜といっても2系統ありまして、当然その共通の祖先もいるわけです。この話についても、また別のページで詳しく御紹介しましょう。

(執筆:馬藤永徳)

 

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