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U.C.0087 機動戦士Zガンダム

●見所 Highlight
  さて、長い眠りを経て映画版まで登場した本作品の見所は複雑な人間関係と組織図といったところでしょうか。これほど設定が細かく、現実味あふれるアニメもないでしょう。 細かくなるのは嫌ですが、せっかくだから整理しておくと、基本が地球連邦政府という組織。お馴染みです。

 ところが、その中でエリート集団で、地球が大好き、宇宙に出て行った移民者は死んでしまえ!というティターンズという組織が結成。地球連邦の実権を握ります。これに危機感を抱いた、地球連邦軍の一部で、反地球連邦組織・エウーゴという組織を結成。主に宇宙を中心に活動し、地球にはカラバという同盟組織があります。

 最初はこの2つでドンパチやっていたのですが、ここに小惑星「アクシズ」に潜んでいた旧ジオン軍も参戦。という図式です。

 複雑で現実味あふれる・・・というのは、物語中で登場する大軍需企業アナハイム・エレクトロニクス。この会社は、基本的にはエウーゴのスポンサーで金も出す上に、口も出してきます。だけならいいのですが、万が一エウーゴが負けたときのためにティターンズにも兵器を製造したり、プレゼントしています。

 さらには地球連邦政府内での暗殺や買収、圧力など、様々な政治に関するドロドロとした動きも描かれます。

 もう一つは「強化人間」という存在。ニュータイプ=兵器を上手に使えるという短絡的な結論に至った地球連邦では、人を人工的に改造して強化する研究が行われます。改造された人間は、精神的に不安定で薬を服用しないといけません。科学が進み、もしかすると将来的に人間の改造ということが行われるかも知れません。この作品では、そんなことへの問題提起もなされています。

 ところで、この作品はガンダム作品としては2作目。初代ガンダムテレビ放映から約7年が経過しています。その間、玩具メーカーバンダイは、プラモデルとしてガンダムの模型を多数作り販売。しまいには、だんだんオリジナルの設定まで作ったプラモデルまで製造を始めました。しかし、やはり新作ガンダムアニメが欲しい。一方、ガンダムの生みの親の一人である富野監督は、なかなかヒット作が生まれない。そこで、富野監督としては不本意ながらZガンダムの制作を引き受け、ここに「富野=ガンダム」の図式が誕生します。そのため、今に至るまでの悩みになっているようで・・・・。

 そんなわけか、以前、NHKのトップランナーという作品の中で、富野監督はZガンダムはもっとも嫌いな作品と言っておられました。しかし、皮肉なことに初代ガンダムの次に人気の作品が、この作品だったりする上に、その後しばらくして富野監督は「20年経って見直してみたら、60過ぎた私にとってかなりいい話だった。」として劇場版3部作を発表。20年の時を経て復活するという事態になりました。

 既に第1部である「星を継ぐ者」が公開され、83館と非常に少ない上映館でも関わらず興行収入10億円程度の大ヒット。
 DVDに到っては・・・。
 第2作「恋人達」も1部ほどではないにせよ、かなり好調な収入だったようです。

 注目すべきは旧作画と新作画を上手くつなげて再編集した点ですが、これは新作画の出来があまりにも素晴らしすぎたために違和感がありすぎて狙いが失敗したと言えます。その代わり、新作画になった部分は全てがアニメ史上に残る屈指の躍動感、美しさで、特にエンディングのアッシマーの戦闘シーンは、緊迫感あふれる最高傑作のシーンとなっています。これでアッシマーファンと、パイロットであるブランのファンを劇的に増大させたことは間違いないでしょう。また、TV版ではただのメカオタク&スケベ親父状態だったカミーユの父親フランクリンですが、新作画でバスクとジャマイカンと並ぶシーンでは悪の3人組のような威厳すら感じ、さらにリック・ディアスを強奪するシーンでは技術者魂と父親の威厳全開の迫力と貫禄を示しています。

 さらに第2部では、作戦会議中に家族からのビデオメールに夢中になるブライト艦長や、ヘンケンとエマのやり取りはより印象的になっていたり、コロニー落としに抵抗感を示すジャミトフなど、新しい見所が満載(ただ、ジェリドとマウアーの関係はあまり印象に残らなかった)。

 第3部となると、ようやく・・・というべきか新作画と旧作画の違和感が大幅に減少し、またストーリーもテンポよく展開。
 さらにヘンケンとエマのコメディー(?)には磨きがかかり・・・って、今回の新約ってヘンケンとエマの関係な気がしますが、ともあれラストまで目の離せない展開が続きます。エンディングでは、今まで目立たなかった、あの人物が台詞を喋り捲るのが印象的。欲を言えば、クワトロとハマーン、カミーユとシロッコの、それぞれ最後の対決は完全新作で描いて欲しかったですが・・・。ともあれ、第3部は「え、このMSがちゃっかり出ているよ」など、色々な仕掛けもありますので、必見です。

●登場人物&声優 Characters & voice actor

カミーユ・ビダン:飛田展男/クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル):池田秀一/ファ・ユイリィ:松岡美幸(新井里美)/
アムロ・レイ:古谷徹/プライト・ノア:鈴置洋孝/ミライ・ヤシマ:白石冬美/ハヤト・コバヤシ:鈴木清信(檜山修之)/
フォウ・ムラサメ:島津冴子(ゆかな)/エマ・シーン:岡本麻弥/レコア・ロンド:勝生真砂子/へンケン・ベッケナー:小杉十郎太/
ブレックス・フォーラ:藤堂貴也(石井康嗣)/フラウ・コバヤシ:鵜飼るみ子/カイ・シデン:古川登志夫/
カツ・コバヤシ:難波圭一(浪川大輔)/ハサウェイ・ノア:花中優子/ジェリド・メサ:井上和彦/
ジャミトフ・ハイマン:西村知道/バスク・オム:郷里大輔/カクリコン:戸谷公次/ジャマイカン:キートン山田/
パプテマス・シロッコ:島田敏/サラ・ザビアロフ:水谷優子(池脇千鶴)/ハマーン・カーン:榊原良子/
ベルトーチカ・イルマ:川村万梨阿/アストナージ:広森信吾/トーレス:阿部健太/アポリー:阿部健太(大川透)/
ロベルト:塩谷浩三/ウォン・リ一:名取幸政/シンタ:坂本千夏/クム:荘真由美/
マウァー・ファラオ:榊原良子(林真里花)/ヤザン・ゲーブル・大塚芳忠/ライラ・ミラ・ライラ:佐脇君枝(浅野まゆみ)/
ロザミア・バダム:藤代佳代子(浅川悠)/ナレーション:小杉十郎太
*(  )内は劇場版での配役

●関連書籍・DVD(アマゾン書店より購入可)
機動戦士Zガンダム
-星を継ぐ者-
監督: 富野由悠季
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        価格: ¥5,040 (税込)

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-恋人達-
監督: 富野由悠季
参考価格: ¥6,300 (税込)
        価格: ¥4,914 (税込)

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-星の鼓動は愛-
監督: 富野由悠季
参考価格: ¥6,300 (税込)
        ¥4,790 (税込)

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作曲:三枝成彰
参考価格: ¥6,300 (税込)
        価格: ¥4,914 (税込)

   
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〈第3部〉強化人間

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機動戦士Z(ゼータ)ガンダム
〈第4部〉ザビ家再臨

富野 由悠季 (著) 角川スニーカー文庫
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中途半端な終わり方だが、エウーゴがジオンの残党、クワトロがティターンズ側、などの独自の設定で描かれる。意外と面白い。


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