あらすじ
 「武力による戦争の根絶」と放送前の宣伝で大々的に放送されていたこともあり、さらにガンダムに乗る4人のパイロットが、いわゆる「美少年」ということで、一部のその筋の女性(笑)向け男の子どうしの危ない友情とオママゴトのような戦争を描いた作品かと不安な声もあったようですが、さすがTV版としての評判も高い名作「鋼の錬金術師」の監督を務めた水島精二監督、さらに黒田洋介氏がシリーズ構成を担当しているだけあって、良い意味で期待を裏切る面白い作品になっています。

 ガンダムSEEDに続いて、ある意味でガンダム作品としては珍しく「政府」が前面に登場する作品ですが、SEEDよりもより現実に近い形で政治的な駆け引きが描かれており、また特定の国家を極悪的に描くこともなく、そして様々な地域が物語の舞台として登場しているのは見所の1つです。また、マスコミが間接的ではなく、しっかりと登場しているのもガンダム作品としては珍しいものですね。

 欲を言えば・・・という点はもちろんコアなガンダムファンからは色々出てくるのでしょうし、今のところ宇宙空間での激しい艦隊戦のようなものが無いのは個人的には残念ですが、今までのガンダムには無かった描き方が色々とあり、非常に優れた作品になっていると思います。