ネオ・グランゾン
     Neo Granzon
●この機体について
 スタッフは何を考えてこんなモノを用意してしまったのでしょう。

 一言で表すなら「鬼」
 二言で表すなら「悪魔」
 三言を使うなら「理不尽」
 四言で?「悪逆非道」

 もうどんな罵詈雑言を並べても褒め言葉にしかならないという、多くのプレイヤーにトラウマを植えつけた、スーパーロボット大戦史上最悪の機動兵器ネオ・グランゾン。

 初登場時は鍛え上げた自軍のモビルスーツやスーパーロボットをゴミクズのように吹き飛ばし、
 次作ではやりこみで頑張ったプレイヤーを絶望のどん底に叩き落し
 (因みに某核バズーカを使えばわりと簡単に対応できるのはナイショ)、
 隠し要素で自軍に加わったときは敵軍を虫ケラを踏み潰すよりも容易く蹂躙し、
 本来なら苦労するはずのラスボスすら一発で消し飛ばす姿に戦慄し
 最近の難易度低下によるマイルド化にちょっと不満…という人も多いかと。

 最近久しぶりに味方としてその姿を見ることができたのですが…もうヤダこのラスボス。
(解説&所蔵:八十八舞太郎)

●主な登場作品
 スーパーロボット大戦シリーズ

●八十八所員より
 初出が1993年の「第3次スーパーロボット大戦」なので、現時点でちょうど20年ほど前にデザインされたことになります。各部が放射状に広がるいかにも「悪の大物」的デザイン。BGMも完全に悪役。でもこのBGMで味方になる不思議。 「後光」「輪っか」と呼ばれていた背中の輪は、重力を無尽蔵に生み出す「バリオン創出ヘイロウ」という機関になりました。

 重力は単に攻撃に用いるだけでなく、「歪曲フィールド」として展開することでダメージすら受け流すというド外道仕様。もうヤダこのラスボス。

▼ギャラリー

背面
 実は背中側を始めとしたデザインは当初定まっておらず、先述のヘイロウの名前なども併せてここ最近になって改めて設定されています。で、この立体化時に改めて煮詰められたデザインや設定が、後に公開される実際のアニメやゲームの演出にフィードバックされることになりました。「閃光のハサウェイ」などのように映像化されてない作品でよく見られますね。

 先述の歪曲フィールドを発生させるのは肩バインダー、似たような腕側の発光体は超重力で周囲を圧潰させるグラビトロンカノンという設定に。


付属品
 元々そんなに派手に動く機体でもないので付属品は最低限。携行武器の大剣グランワームソードに手のパーツが2種類、剣持ち手1つ。色分けはほぼ完璧なのですが、コトブキヤのキットの仕様なのか武器だけは何故か単色。刃をシルバーで塗装するだけでかなり違います。

 可動に関しては最低限といったところ。手足共に90度ちょっと程度しか曲がりません。とはいえ元々軽快に動きまわる機体ではないですが。

 巨大な肩は実は腕から独立しているので、多少引き出して可動域を広げることが可能。意外にも剣の両手持ちができます。鈍重なイメージのある機体ですが…空間跳躍を行うことで超高速で背後に回りこみバッサリとか朝飯前。もうヤダこのラスボス。


武装
 胸ハッチは開閉するだけでなく、下ハッチの開閉に連動して球体部が前にせり出すようになっています。
 ここから空間を跳躍したエネルギー弾で敵を全方位から撃ち抜く「ワームスマッシャー」(シリーズによってやたらと演出が変わるのはナイショ)、小型ブラックホールを直接叩き込み、物理法則も何もかもブチ壊す「ブラックホールクラスター」。もはや語るまでもない、シリーズ史上最悪の兵器「縮退砲」。

 どっしり腰を据えて構え、攻撃を涼しい顔で受け止め、これら超威力の武装による反撃で確実に屠っていくのが基本的な戦闘スタイルです。お前のような味方がいるか…と思ったらラスボスでしたねそういえば。


縮退砲
 縮退砲を簡単に表すと「爆発してブラックホール化する、寿命間近の恒星(白色矮星)を『直接』ブチ込んで超新星爆発を起こす」という武器。こちらの最大火力が3000とか4000という時代に「18000」という文字通りケタ違いの威力を誇っていて、なおかつ長射程高精度という理不尽極まりない性能を持っていたことは有名。最近ではさすがに調整が加わって落ち着いた性能にはなりましたが。

 この超新星爆発、実際起きてしまうと半径数光年範囲が消し飛ぶほどのとんでもない事象であるそうです。
 そしてPS3で発売された「OGダークプリズン」では…彼は本当に消し飛ばしてしまいました…もうヤダこのラスボス。