ウイングガンダムゼロ(EW版)
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●機体について
 5人の科学者がA.C.180年代に開発したMSで、ウイングガンダムを含む5体のガンダムのベース。操縦システムに「ゼロシステム」を搭載した高性能MSだが、並みのパイロットでは精神に異常をきたしてしまう。しかし、最終的にヒィロ・ユイが乗りこなし、激戦を潜り抜けている。
 (解説&撮影:八十八舞太郎)

●主な登場作品

 新機動戦記ガンダムW エンドレスワルツ

●八十八所員より

 「『ウイング』ガンダム」なのに「羽根」が目立たないとは何事か、という声があったかは知らないが、それなら…とデザイナーが「本当に」羽根を生やしてしまったトンデモMS。通称ナマモノ。Ζガンダム等とは違い、後継機が「以前から既に完成していた(けど諸事情で封印されていた)」という、考えてみれば珍しいタイプの主人公機。
 その名の通り全身を覆わんばかり(と言うか覆える)の巨大な翼が特徴だが、その大きさが仇となり自立し辛かったりする。げっふん。

 ところで、テレビ版「ガンダムW」に登場するガンダムと、その後日譚であるOVA及び劇場版の「EndlessWaltz」に登場するそれは、デザインが異なりますが同一存在ということになっています。「EndlessWaltz」に登場したガンダムはよく「〜『カスタム』」という名前で表記されますが、これは玩具製作サイドがテレビ版と区別するためにつけた名称です。なのでこの機体も正式には「ウイングガンダムゼロ」なのですが、ゲーム等では分かりやすさ優先で「カスタム」を付けて呼称することが殆ど。

 ただ最近は「ウイングゼロ」という正式表記も多くなってきている模様。因みにこのキットでの名称は「ウイングガンダムゼロ(EW版)」。

▼ギャラリー
接近戦開始
 この翼のもう一つの仇として、凄まじく幅を取ることがある。そりゃあ机の上に置いたら大変なことになるくらい。購入を考えている人は十分なスペースを確保しておきましょう。
 武装は二丁のライフルとサーベル二振り、肩のマシンキャノン(バルカン)二門と、意外とシンプル。添え付けのスタンドは二段階に角度を調整できます。というか自立し難いのでスタンド必須。スタンドは一応角度を二段階に設定できますが、ほぼ固定ディスプレイ用と見て良いでしょう。
ツインバスターライフル発射!
 あの巨大なスペースコロニーですら一撃で塵と化す超弩級重火器ツインバスターライフル。設定どおり二丁に分割も可能。長くて重心がふらつくのか、意外と持たせるのは難しいです。
 原作では反乱軍(一種のテロリスト軍?)の立て篭もる地下シェルターに対し満身創痍の状態で連発した結果、機体が反動に耐え切れず最後に大爆発、墜落することに。
 せっかく(設計だけとはいえ)完成したのに封印され、危険だからと何度も爆破されそうになり、いろんな人にタライ回しに使いまわされ、最後は心無いパイロット(笑)による酷使の末大破墜落…。案外このウイングゼロという機体、ガンダムシリーズ中最も不遇な主人公機だったのかもしれない。テレビでも登場してからしばらくはまるっきし悪役機だったし、演出が。
翼に包まれたガンダム
 全ての翼には可変機構がついていて、翼面積を変化させることが可能。小羽根はエラストマー(ゴム)製で柔らかい。見れば見るほど「ぶっちゃけ、アリエナーイ」この開き直った発想、案外と「Gガンダム」に近いベクトルなのかも。
 因みにこの翼は単なる推進機だけでなく、機体を包んで保護するシールドとしても機能する優れもの。原作でも機体を翼で包み、大気圏を突破して地表へ到達するという芸当を見せました。
何でもござれ
 しかしこの機体の凄い点は、どんな格好をさせてもそれなりに「格好良く」見えてしまうというところ。敢えて「ガンダム」という見方を除いて見れば無茶苦茶格好良いですよ、多分。
 未見の人は、劇場版「EndlessWaltz(特別編)」を是非。この機体の起動シーンでは、キット以上の「ぶっ飛び」具合を見ることが出来ます。
 で、劇中のあの「羽根」って一体何なの?整備不良による表面剥離?