馬鹿 ばか

担当:裏辺金好


○はじめに
 さて、レーガン元大統領が亡くなったため、ニュース・検索大手のヤフーでは裏辺研究所のコンテンツを関連記事として紹介。御陰様で1ヶ月ぶりに裏辺研究所祭り状態(アクセス数がベラボーに多いこと)になり、それは嬉しいのですが、ま〜誤植がポロポロ出てきますこと。日本中に恥をさらすことになるので、消えてしまいたいぐらいです。

 ホント、1万円ぐらい払うから全コンテンツの誤字脱字、出来れば内容誤認なんかも調べて欲しいですね。まあ、1万円じゃ足りないと怒られるか・・・。でもそれ以上金は出せぬ。

 ところで、語源を調べるのがちょっと面白いなと最近思っています。
 そこで、いつまで経っても誤植ばかりする私のような人物を指す言葉「馬鹿」を例に紹介しましょう。

○馬鹿の由来
 この語源は、サンスクリット語で、無知や迷妄を意味する「baka」「moha」の音写「莫迦(ばくか)」「募何(ぼか)」から転じたものだとか。日本では、鎌倉時代末期頃から「ばか」の用例があり、室町中期の「文明本説用集」には、馬鹿の異表記として、「母娘」「馬娘」「破家」をあげ、「とんでもない」の意味で「狼藉之義也」と説明しています。・・・「母娘」は失礼ですね!

 以上のことから、「ばか」を「馬鹿」と書くのは、当て字と考えられるそうです。
 ちなみに馬鹿の語源のもう1つの説ととして、「鹿をさして馬となす」(「史記(秦始皇本紀)」の故事)があります。

 これは、古代の秦の時代。
 始皇帝が亡くなった後、権力を握っていた宦官の趙高が、果たして自分はどれほど恐れられているか確かめるため、二世皇帝である胡亥に鹿を「馬である」と言って献じました。二世皇帝は「何を馬鹿なことを言っておる、鹿ではないか、なあ」と群臣達に言ったものの、群臣達は趙高の権勢を恐れ、「陛下、あれが馬であることをお解りになりませぬか」と答えたとか。

 もちろん勇気ある者、もしくはその場の空気を読んでいなかった者の中には、「陛下の仰るとおり鹿でございます」といった者もいましたが、それは趙高に処刑されました。このことより、「馬鹿」とは自分の権勢をよいことに、矛盾したことを押し通す意味から転じたとか。これは中国史好きなら結構有名な話ですね。


 そんなわけで何げに使う日本語でも、実はサンスクリット語や外来語が由来だったり、「まじで〜?」という若者言葉は、実際には平安時代から「まじから」「まじけれ」として使われていたりとか、色々面白い発見がありますよ。このコーナーではこんな感じで色々と紹介していきます。

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