駄目

○意味

《5が原義》
1 よくない状態にあること。また、用をなさない状態にあること。また、そのさま。「暑さで食べ物が駄目になる」「重病で、もう駄目らしい」「駄目なやつ」
2 効果がないこと。また、そのさま。むだ。「いくら頼んでも駄目だ」「駄目でもともと」
3 しようとしてもできないこと。また、そのさま。不可能。「これ以上歩けと言われてもとても駄目だ」
4 してはいけないこと。「ここでタバコを吸っては駄目だ」「黙って入っては駄目だ」
5 囲碁で、両者の境にあってどちらの所有にもならない目。
6 演劇などで、演出・演技などの悪い点についての注意や注文。「駄目が出る」
(デジタル大辞泉(小学館))

○解説


 やってはいけないことを「ダメ!」と言って注意しますが、元々は囲碁用語。碁石を置く場所のことを「目」といい、囲碁は黒石、白石に分かれて自分の石で囲んだエリア(地)の広さを争うゲームなのですが、黒石、または白石で囲まれたエリアの境界線になると、どちらの石を目に置いたところでエリアの拡大に意味がない目が生じます。これが、駄目という言葉の由来です。

 上図でいうと「a」の目のこと。ここに黒石、白石どちらを打ったところで、自分の石で囲まれたエリアが誕生するわけではありません。

 ということで、ダメ押しという言葉もありますが、これも囲碁用語に由来。
 駄目(だめ)を押(お)す
 《囲碁で、駄目を詰める意から》
 1 念のために確かめる。念を押す。「本当にいいのかと―・す」
 2 試合などで、ほとんど勝ちが決まってから、さらに得点を重ねたりして、勝ちを確定的なものにする。「追加得点して―・す」

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