2chはじめ、色々なホームページなどを見ておりますと、それはもう見るに堪えない侮蔑の言葉が出てきます。
しかもどれも、「氏ね」「ウルセェ!!」「ヴォケ」「ハァ?」など、どれもこれも、何のひねりもない低俗な言葉ばかり。いけません! このようなレベルの低い争いは封印すべき、見るに堪えない! ・・・てなわけで、ここは一つ、先人達の偉大な知恵である四字熟語を借りてこよう、というのが今回の企画です。
この企画の出発点は、非常に不謹慎極まりないかも知れませんが、読んで頂けたらきっとお解り頂けることでしょう。「漢字四文字で良くこんな言葉を考えられるな」、ということに。さあ、友人同士で言い争いをする時にも、是非使いましょう。きっと、色々な四字熟語を探す方が楽しくなってきますよ。でも・・・エスカレートしすぎて、殴り合いにならないように。
第1弾は、「あ」〜「お」までやってみます。不評だったら・・・これで終わりになるかも・・・(笑)。
曖昧模糊 あいまいもこ
はっきりせず、曖昧な様子(そのまんまじゃん。模糊も曖昧と同義です)。
愛楊葉児 あいようように
元々は仏教用語。浅い教えで満足し、より深い教えを求めようとしないこと。
例えば、稚拙な論文や研究をした人間に対し非難する時などに使います。
ちなみに、楊(柳=やなぎ)の葉が黄色に輝くのを、幼児が金だと勘違いして愛している様子です。
悪逆無道 あくぎゃくむどう
今では全く話題にもあがらない、織田無道の親戚・・・じゃなくて、人としての道に背いた、非常に悪い行い。
悪婦破家 あくふはか
悪い嫁さんが、家庭と夫の人生をぶち壊すこと。
悪口雑言 あっこうぞうごん
言葉の限りを尽くして、悪口を言いまくること。
唯々諾々 いいだくだく
物事の善悪や妥当性は判断せず、ただ言われたことを素直に従っているだけのこと。
衣冠禽獣 いかんきんじゅう
服を着て冠をかぶった鳥や獣のこと(禽=鳥)。人格が低俗な人間のことをいいます。
これは凄い言葉ですね。
意志薄弱 いしはくじゃく
やる気がなく、忍耐力もないこと。
石部金吉 いしべきんきち
非常に頑固で融通が利かないこと。
石と金(かね)は、どちらも非常に硬いものですが、その2つを人名のように組み合わせた面白い四字熟語です。
一言居士 いちげんこじ
まず自分が一言、言わないと気が済まない人。
一事無成 いちじなるなし/いちじすら なるなし
たった1つのことさえ出来ないこと。
一斑全豹 いっぱんぜんぴょう
豹の毛皮の斑(まだら)1つから、豹全体について語ってしまうこと。
つまり、物事の一面だけを見て全体について批評するさま。良くやってしまいますね・・・。
慇懃無礼 いんぎんぶれい
言葉遣いが丁寧すぎて、かえって無礼なこと。へりくだりすぎは不快な印象を与えることもありますね。
もしくは、表面上は丁寧だが、実は尊大な態度を内側に秘めている様子。
烏合之衆 うごうのしゅう
統率が全くとれておらず、規律のない群衆のこと。
有財餓鬼 うざいがき
仏教用語。欲が深い人間のこと。
燕雀鴻鵠 えんじゃくこうこく
小人物は大人物のスケールの大きな夢を理解できないこと。
燕や雀のような小さな鳥には、鴻(おおとり)のような大きな鳥の考えは理解できない、ということから。
横行闊歩 おうこうかっぽ
悪人が堂々と道を歩いていること。例えば「こんな不正が横行闊歩するようでは・・・」のように使います。
屋下架屋 おくかかおく
屋根の下に屋根を架ける、つまり、他人の模倣で独創性がないこと。
もしくは不必要な余計なまねのこと。
外交辞令 がいこうじれい
外交で相手を気分良くさせるために使う、形式的なお世辞。
つまり口先だけの言葉。