一式双発高等練習機(キ54)一般公開



●はじめに

 2021(令和3)年11月25日から28日まで立飛リアルエステート 南地区5号棟(東京都立川市)にて、立川飛行機(立飛ホールディングスの前身)が製造した旧陸軍の一式双発高等練習機(キ54)が一般公開されました。
 これは、1943(昭和18)年9月27日に秋田県の能代飛行場を離陸後、青森県八戸市へ向かう途中でエンジン故障で十和田湖に水没し、2012(平成24)年に引き揚げられた機体で、国内に現存する唯一の機体として青森県立三沢航空科学館(青森県三沢市)に展示されていました。2016(平成28)年には重要航空遺産にも認定され、2020(令和2)年に立飛ホールディングス寄贈されました。
 (撮影&解説:裏辺金好)

●地上展示機の模様


復元模型
1342機が製造された一式双発高等練習機。陸軍が操縦、射撃、爆撃、通信といった多様な訓練に対応した練習機を求め、立川飛行機に試作を指示したもので、1941(昭和16)年に採用されました。立川飛行機にとって初の双発、全金属製、引込脚の機体で、通称「双高錬」などといわれました。


一式戦闘機「隼」搭載ハ25型エンジン


一式双発高等練習機と操縦席
























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