護衛艦「むらさめ」型
       "Murasame" Class
●基本データ
種別
警備艦(DD)
主機
ガスタービン4基(COGAG)・2軸
登場年
1996年
出力
60000馬力
基準排水量
4550t
速力
30kt
全長
151m
搭載機
哨戒ヘリ1機
全幅
17.4m
乗員
165名

●兵装一覧
 76o62口径単装速射砲1基
 MK-41垂直発射機1基(16セル・SUM)
 シースパロー短SAM垂直発射機1基(16セル)
 90式SSM4連装発射機2基
 324o短魚雷3連装発射管2基
 Mk-15 20oCIWS2基

●解説

 「あさぎり」型の次に建造された汎用タイプの護衛艦で、「はつゆき」型の置き換えを目指して1991年から設計が開始されていた。

 4000tを越える大型の船体を採用し、それまでの汎用護衛艦にかけているといわれていた、将来の装備更新の際の余裕を確保した上で、安定性の向上もはかっている。しかし、一方で省力化もはかられており、「あさぎり」型に比べて50名も乗員が減っており、乗員の居住環境も大幅に改善された(ただし、乗員が減った上に大型化されたため、掃除は返って大変になったのだとか・・・)。

 本型は新世代の汎用護衛艦となり、当然船体もステルス性を意識したものとなったが、運用上の問題もあり、レーダー類を装備するラティスマストが装備され、一部からはステルス性の弱点を残したと批判の対象となった。ただし、これは言われているほど問題となっていないという説もあるようだ。

 本型はもともと「はつゆき」型をすべて置き換えるはずであったが、威力の不足する76mm砲を127mm砲に変えるなどの改良を施した「たかなみ」型にバトンタッチされ、9隻で建造は終了した。この措置は、ミサイル護衛艦がイージス艦となり、127mm砲の搭載数が減り、艦隊としての砲数も減ってしまったため、それを補うためだとも言われている。

艦番号
艦名
竣工日
DD-101 むらさめ 1996年3月12日
DD-102 はるさめ 1997年3月24日
DD-103 ゆうだち 1999年3月4日
DD-104 きりさめ 1999年3月18日
DD-105 いなづま 2000年3月15日
DD-106 さみだれ 2000年3月21日
DD-107 いかづち 2001年3月14日
DD-108 あけぼの 2002年3月19日
DD-109 ありあけ 2002年3月6日