ボーイング AH−64 アパッチ
       Boeing AH-64 Apache

陸上自衛隊のAH−64Dアパッチ・ロングボウ。航空学校所属の機体。
(写真:習志野演習場/撮影:鯛風雲)
●基本データ
初飛行年月日
1975年9月30日
製造数
1174機
運用開始年
1984年(D型:1990年)
主な使用国
アメリカ、イギリス、イスラエル、日本
全長
17.7m
最大速度
約365km/h
全幅
14.7m(胴体幅 5.7m)
航続距離
約1900km(最大)
全高
4.9m
乗員
2名(操縦士・射撃手)

●兵装一覧
M230 30mm機関砲
AGM−114「ヘルファイア
AIM−92「スティンガー、AIM−9「サイドワインダー
ハイドラ70ロケット弾

●解説

 米マクドネル・ダグラス社(現・ボーイング社)が開発した攻撃。
優れた火器管制システムと耐久性を兼ね備え、対地ミサイルをはじめとした様々な武装を搭載できることから「空飛ぶ戦車の異名を持つ。湾岸戦争においては米軍により大量のAH−64が投入され、かなりの戦果を挙げたことでも有名である。イラク戦争においても多数のAH−64が参加した模様だ。

 AH−64のうちメインローター上にミリ波レーダー(AN/APG−78ロングボウレーダー)の搭載や、グラスコックピット化をはじめに電子装備の改良を施したものはAH−64D「アパッチ・ロングボウとされ、データリンクシステムの向上、ミサイル撃ちっぱなし能力の獲得など飛躍的な能力の向上を実現した。

 アパッチ・ロングボウは日本の陸上自衛隊でも導入されているが、製造元・ボーイング社の生産中止の発表によりわずか13機での調達終了となった。
(解説:鯛風雲)

●機体装備


 機首付近。コックピットは前後2名の配置となっており前席は射撃手、視界の良い後席に操縦士がそれぞれ搭乗する。機体の両側にスタブウィングと呼ばれる武装搭載用の小さな翼が存在する。
(撮影:鯛風雲)

 機体後方より。左右にゼネラル・エレクトリック社製GE T700エンジンを2基搭載している。
(撮影:鯛風雲)

 30mm機関砲。射撃手のヘルメットの視点と連動して動作する。
(撮影:鯛風雲)


 スタブウィングのミサイルランチャーとハイドラ70ロケット弾ランチャー。
(撮影:鯛風雲)

 メインローター上に搭載されたAN/APG−28ロングボウレーダー。
(撮影:鯛風雲)


 D型のコックピット。グラスコックピット化されているのが特徴。
(撮影:鯛風雲)