日本航空機製造 YS−11
       NAMC YS-11

(写真:大村基地/撮影:kajibooh)

●基本データ

初飛行:1962年8月30日
生産数:182機

●解説

 言わずと知れた、日本航空機製造が製造した双発ターボプロップエンジン方式の国産飛行機。旅客用としては日本の空から引退したが、海上自衛隊や航空自衛隊、国土交通省航空局、海上保安庁が導入したものは現役。

 海上自衛隊では1967(昭和42)年から10機を導入され、前部が人員、後部が貨物の混載輸送機としたYS−11M(2機)、YS−11M−A(2機)と、機上作業訓練機としたYS−11T−A(6機)という顔ぶれとなっている。
 *YS−11MとYS−11M−Aの違いはベースとなったYS−11のバリエーションに由来。

 航空自衛隊では1965(昭和40)年から13機が導入され、当初はYS−11P(人員輸送)4機、YS−11PC(貨物・人員混載)1機、YS−11FC(飛行点検機=フライト・チェッカー)1機、YS−11C(貨物専用)7機という顔ぶれだった。C-130H輸送機の登場に伴い、余剰となったC型は多用途に転用され、電子戦訓練機のYS−11Eや航法訓練機YS−11NTに改造、それもさらに再改造もされるなど、バリエーションが多数派生しているが、解説文では省略したい。

●ギャラリー


航空自衛隊のフライト・チェッカー機、YS−11FC。写真の160号機は当初からYS−11FCとして導入された。
(写真:入間航空基地/撮影:りんかんβ様 禁転載)


こちらも航空自衛隊のYS−11FC。写真の151号機は元々はYS-11Pとして導入された機体。
(写真:築城基地/撮影:鯛風雲様 禁転載


鬼太郎塗装のYS−11P(美保403飛行隊所属)。
(撮影:kajibooh)


美保403飛行隊のYS−11P152号。
(写真:福岡空港/撮影:kajibooh)


美保403飛行隊のYS−11P153号。
(写真:福岡空港/撮影:kajibooh)


YS−11M(同じくカーゴドアを開いた状態)
(写真:大村基地/撮影:kajibooh)