IV号突撃戦車 ブルムベア


(撮影:ドイツ ムンスター戦車博物館/撮影:秩父路号)

●基本データ

登場:1943年
重量:28.2t
全長:5.93m
全幅:2.88m
全高:2.52m
乗員:5人

●解説

 第2次世界大戦中にドイツがIV号戦車をベースに開発した歩兵支援用の自走砲。スターリングラード戦の結果を踏まえ、市街地での戦闘において、強固な装甲と大口径砲を用いた火力で歩兵を支援することを目的にアルケット社で開発され、機関室前方に15cm重歩兵砲StuH 43wを収めた大型の戦闘室が設けられている。

 1943年4月から生産が開始され、1944年6月には前面装甲版を車体幅いっぱいに拡張するなど、上部構造を一新した後期型も登場している。1945年3月までに306両が生産された。

 愛称のブルムベアは「気難し屋」「不平不満を言う人」といった意味があるが、連合軍情報部によって命名されたもので当時のドイツが命名したものではない。

●ギャラリー



ソミュール戦車博物館の展示車両は後期型。戦闘室が車体幅まで広がったほか、ドイツで吸着地雷対策として一時採用された、装甲表面のツィンメリット・コーティングが特徴。
(撮影:フランス ソミュール戦車博物館/撮影:秩父路号)

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