高島城 たかしま
     Takashima Castle
所在地:長野県諏訪市
最寄駅:JR中央線上諏訪駅(徒歩15分程度)

高島城天守閣
 遠目にはなかなか立派な天守閣。

石垣
 現在の城郭は諏訪湖からかなり離れてしまい浮城の面影はとぼしい。石垣は稜線部を除き野面積み。沼沢地で地盤が軟弱なため沈下対策として大木で組んだ筏が石垣の下に敷かれている。

屋根
 高島城の屋根にも沈下対策が練られているようだ。重量のある瓦ではなく檜の薄い板をもって屋根を葺いてあった。これは柿葺と呼ばれる。

 高島城は名族・諏訪氏に替わって諏訪の地に入った豊臣秀吉の部将・日根野高吉によって1592(文禄元)年(1590)に築城された(完成は1598(慶長3)年)。
 この城が築かれた場所は当時は諏訪湖の端にあった小島であり湖のほかにも数条の河川と沼沢地が周囲をめぐる要害の地だった。
 諏訪湖の波が石垣に迫りさながら水中から城郭が浮き出した形となったことから「諏訪の浮城」と呼ばれ、中仙道・甲州街道の道中記には必ず紹介されるほどの名勝地でもあった。しかし江戸中期には諏訪湖の水位が下がり陸続きになってしまう。
 1601(慶長6)年、日根野氏の転封で故地に返り咲いた諏訪氏が城主となり、以後江戸時代を通じて諏訪氏の居城でありつづけた。明治維新を経て1875(明治8)年に城郭が撤去され高島公園となり、1970(昭和45)年に天守閣・隅櫓等がが鉄筋コンクリートで再建された。

(写真・本文: Kircheis)