石膏(せっこう/Gypsum)
(撮影:平塚市博物館/撮影:裏辺金好)
●基本データ
分類:硫酸塩鉱物モース硬度:2
(※鉱物を互いに傷つけあって、どちらが硬いか10段階の数字。最も硬い「10」がダイヤモンド)
光沢:ガラス光沢
へき開:一方向に完全 (※へき開とは、特定方向へ割れやすいという性質)
●解説
硫酸カルシウムを主成分とし、建築建材である石膏ボードとして使われることで馴染みのある鉱物で、広く産出。見かけによって、透石膏(透明な単一結晶)、繊維石膏(繊維状結晶の並行な集合体)、雪花結晶(細かい粒状結晶の集合体)があります。なお、重晶石とともに、自然現象でバラのような形状をすることがあり、こうしたものは「砂漠のバラ」として親しまれています。
▼バリエーション
こちらは透石膏
(撮影:神奈川県立 生命の星・地球博物館/撮影:裏辺金好)
いわゆる砂漠のバラの形状をした石膏
(撮影:平塚市博物館/撮影:裏辺金好)
こちらは雪花石膏。方解石にも存在する、アラバスター(Alabaster)と呼ばれる美しい白色の鉱物の変種で、細かい粒状の結晶が塊状になったものです。なお、上写真の雪花石膏は酸化鉄を含んでいるため、オレンジ色に近い色合いとなっています。
(撮影:平塚市博物館/撮影:裏辺金好)