6.様々な色の国鉄普通電車

 昭和30年代に入ると、それまで茶色一色だった通勤電車や郊外電車に、路線に応じた色分けをした数多くの新型電車が登場してきます。といっても、特急も含め、その配色には国鉄による厳しい規定があり、今のような派手な塗装ではありませんでした。
 さて、特に国鉄の通勤通学輸送を担ったのが103系と113系・115系、そしてこれらをベースにした車両達です。増え続ける首都圏・関西圏の国鉄の通勤・通学客と毎日のように格闘しながら、長いものだと15両編成で運転されています。
 また同時に、新しい通勤路線の建設や線路の増設も進められ、東海道線と横須賀線が分離運転を始め、さらに横須賀線と総武線と直通運転を始めたり、線路を増やすことで快速電車と各駅停車で別々の路線を使うなど(中央線や常磐線)の施策がとられています。
 けれどもこの時代、地方の輸送は殆ど顧みられず、大都市圏と同じ車両が、非常に不便なダイヤで本数が少なくまま、無駄に長い編成で運転されていました。
 ちなみに、昭和43(1968)年には、北海道で初めて国鉄の電車が運行を開始しています。
(写真:103系 東京総合車両センター)
国鉄113系(左)+国鉄115系(右)
 80系の塗装を受け継いで東海道本線をはじめ、全国の直流電化区間で湘南色のこの車両が活躍を開始しました。現在でも多くの路線で活躍していますが、さすがに首都圏や中京圏など各地で引退が進んでいます。
(写真:東海道本線 国府津駅/撮影:もこてん)
国鉄113系
 湘南色と並ぶ113系・115系の代表塗装である「スカ色」。名前の由来となった横須賀線、総武線、中央線などで活躍しています。
*横須賀線からは引退
(写真:東金駅/撮影:デューク)
国鉄103系
 京浜東北線、東海道・山陽線(大阪周辺)、阪和線の103系はスカイブルーの塗装。現在も阪和線は同じ塗装で103系が活躍しています。
(写真:阪和線 和歌山駅)
国鉄クモハ73
 旧型国電の中でも、富山港線や大糸線で活躍した車両は明るいスカイブルーに塗られました。
(写真:富山港線 東岩瀬駅/
               撮影:1980年代国鉄撮影日記