9.国鉄末期の車両達

 今更の遅いと言えばそれまでですが、国鉄も末期になってようやく新規に設計した、新型車両の製造を開始します。新幹線も0系に代わって100系が登場。通勤電車も長年製造され続けた103系に代わって、中央線の201系や、山手線の205系が登場し、新技術の採用や、もしくはコストダウン、ステンレスの車体などの特徴を持った車両が登場します。
 また、地方のローカル線にもキハ40系という大型ディーゼルカーの投入と並行して、軽快な小型のディーゼルカーや新型の特急型ディーゼルカーが多数投入されました。これは、分割民営化後に苦しい経営が予想される北海道、四国などのための置きみやげ的に製造されたもので、現在でも多くが重宝されています。特に四国は瀬戸大橋の開業を控え、ようやく高松周辺に四国初の電車が走ることになるため、専用の車両が製造されています。

(写真:山手線205系/撮影:デューク
201系通勤型電車(左)
 関東と関西に投入された、103系以来久しぶりのフルモデルチェンジ通勤電車。チョッパ制御の採用、前面デザインは左右非対称のブラックフェイスなど、イメージを大きく変えた。写真は101系を中央線から引退に追い込んだときの姿。そして現在、後継車両のE233系投入によって、201系も中央線からも撤退します。
(写真;中央線 中野駅/撮影:mgpc64様 禁転載)
201系通勤型電車
 関西では東海道・山陽緩行線に多数が投入された201系。現在、新型321系投入開始に伴い、大阪環状線や大和路線(関西本線)へ転属しました。
(写真;東海道本線 山崎〜高槻/撮影:デューク
211系近郊型電車
 乗客から好評だったのか、北海道以外の全国で見られるデザインとなった211系。東海道本線に投入されたが、113系を全て置き換えるには至りませんでした。しかし、JRになってからも関東や名古屋圏等で多数が投入されています。
(写真;東海道本線 藤沢駅/撮影:デューク
キハ40系
 1976(昭和51)年に登場したローカル線用ディーゼルカー。国鉄の非電化区間を代表する車両で、現在も多くが活躍しています。
 JR化後は、次々と独自の地域塗装に塗られ、デザインの実験場状態となっていますが、最近では朱色一色にリバイバルされた車両も多く存在しています。
(写真:根室本線 糸魚沢駅/撮影:mgpc64様 禁転載)
121系近郊型電車
 四国初の電化区間となる、高松〜坂出間、多度津〜観音寺間で運用するため、1986(昭和62)年に登場。2両から運用することが可能。
(写真;予讃線 坂出駅/撮影:裏辺金好)
キハ31形
 1986(昭和62)年登場。九州のローカル線向けに国鉄が製造した車両。ステンレス車体が特徴で、17m級と小型なのが特徴。冷房を装備し、またワンマン運転にも対応している。
(写真:三角線 熊本駅/撮影:裏辺金好)