9.国鉄末期の車両達
 1987年、ついに日本国有鉄道の歴史に幕が閉じ、JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、JR貨物が誕生しました。JR各社は、国鉄時代にあった塗装に関する厳しい規定が無くなったことから、国鉄時代の車両の色を地域密着のオリジナル塗装に塗り替えたり、室内設備を改造するなどしてイメージアップを図る一方、それまでと大きく印象を変えた車両を投入していきます。
 特急型車両は、JR九州が特急「有明」に783系(愛称:ハイパーサルーン)を投入させたのを皮切りに、JR東日本の651系特急「スーパーひたち」など、各地で国鉄時代とは大幅に異なるデザイン・内装の車両が投されています。特にJR九州の車両は、その個性的なデザインと乗り心地の素晴らしさから高い評価を受けています。
 現在では大半の特急列車がJRになってから製造された車両となり、JR初期の車両の中には、大幅なリニューアル工事が行われているものも登場しています。ここでは、各社が最初に登場した特急型車両を紹介します。

(写真:783系 特急ハイパー有明 鹿児島本線 博多駅/撮影:もこてん)
785系特急型電車
 1990年登場。
 JR北海道が函館本線・札幌〜旭川の特急「スーパーホワイトアロー」用に登場させた車両で、ステンレス製の車体が特徴。
(写真;函館本線 札幌駅/撮影:裏辺金好)
651系特急型電車
 1989年登場。
 JR東日本が常磐線・上野〜いわき・仙台の特急「スーパーひたち」用に登場した車両。白い車体、前面の大型LED愛称表示機が特徴。
(写真:常磐線 柏駅/撮影:デューク)
キハ85系特急型気動車
 1989年登場。
 JR東海が、名古屋〜高山の特急「ひだ」に登場させた車両で、その後のJR東海車両の基本的デザインとなりました。
(写真:東海道本線 岐阜駅/撮影:デューク)
681系特急型電車
 1992年に試作車が登場、1995年量産。
 JR西日本が大阪〜富山の特急「サンダーバード」用に登場させた車両。JR西日本は関西圏の近郊型電車製造を優先したため、他のJR各社よりも遅れて新型特急登場となっています。
(写真:東海道本線 塚本駅/撮影:デューク)
2000系特急型気動車
 1989年登場。
 JR四国は、国鉄末期に製造されたキハ185系を少数増備したあと、四国を走る各ディーゼル特急に2000系を投入。381系以来、久しぶりに振り子式車両となった車両で、JR四国の標準的な特急型気動車です。
(写真;徳島線 高松駅/撮影:裏辺金好)
883系(左)、885系特急型電車(右)
 1995年登場(883系)、2000年登場(885系)
 781系投入後のJR九州は、「つばめ」用787系など外観や内装を極めて個性的なものとした、まさに「特別な」車両を数多く投入。鉄道車両のイメージを大きく変え、全国に衝撃を与えています。
(写真;鹿児島本線 博多駅/撮影:裏辺金好)