2010年8月5日 タイ国鉄仕様のC56を求め大井川鐵道へ


 それはつい先日のこと。 大井川鐵道 タイ国鉄仕様のC56 44を日本国鉄仕様へ なんてニュースが飛び込んできたものですから、これは撮影しておかねばと出撃することを決意。しかし、土日の予定は大半が埋まっている・・・。と、諸般の事情により以前の休日を仕事で潰された分の代休を取得すればいいことに気がつき、思いついたが吉日、早速出かけることにしましたとさ。
 ・・・可哀想に、その道連れになってしまったのがロクマルサン所員。昨日、静岡の実家に東京から松本を経由し、飯田線経由で帰るという覇業を達成されたばかりだそうで(修行、ご苦労様です)。そしてロクマルサン所員は、大井川鉄道に詳しい友人を呼び出し、所長用に道連れにする荒業に出たとさ(・・・さて、本日最大の被害者は誰だ?)。 とりあえず静岡駅でロクマルサン所員と合流し、373系ホームライナーを撮影。

熱海駅から島田駅まではJR東海の313系に乗車。E231系から乗り換えたら、乗り心地の何と良いことか。これで、そろそろ増備車の前面デザインでも変えてくれるとバリエーションが増えて面白いのですが。

とりあえず大井川鐵道の新金谷駅周辺へ。南海21001系は2編成とも運用を外れていました。1編成は全検のようですね。綺麗な塗装になって戻ってきてくれるのでしょうか・・・?

そして目的のC56が入換作業を実施中。うむ、側面が日本とは全く異なる独特の雰囲気をかもし出しています。ご存知のない方にむけて書いておきますと、この塗装は決してジョークではなく、この車両は戦時中にタイへ渡って泰緬鉄道で使われた出征機関車で、戦後はタイ国鉄でこの姿で活躍を続けてきたという歴史的経緯に基づいています。

続いて新金谷駅ホームに行くと、旧型客車が出迎え。見事にタイムスリップ。

我々は元近鉄南大阪線・吉野線の特急車である16000系に乗車し、ロクマルサン所員たちの提案で川根温泉笹間渡駅へ向かいます。

さすが、乗り心地は抜群。レールの状態が悪いため、時折ゆれますし、スピードもゆっくりですが、それがかえって心地よい睡眠を誘います。しかし私にとって大井川鐵道は、2月に金谷〜新金谷の1駅のみ、東海道金谷宿の見学の足として使ったのみ。実質的に初めて乗る路線なので、車窓を楽しまなければ・・・!

川根温泉笹間渡駅に到着、これまた素晴らしく風情がありますね。その一方で、左に少し写っている車は超近代的。ギャップ萌え!

そして近くの橋梁に移動し、上り列車の元京阪3000系を撮影し、C56を待ちます。が、あと40分近く待たねばならず、少し暇な時間が流れます。

そんなときに、ロクマルサン所員たちがアブラゼミを発見。私と言えば、よほど注意力が無いようで、いくら「ここです。ここ!」と言われても全く解らない。みんなが「所長終わったな」と思ったであろうその時に、ようやく発見しました。

なんていうイベントも体験しながら、目的の車両が姿を現します。

いや・・・コレは感動です。汽笛の音、煙の色、歴史を感じさせる旧型客車・・・。

ゆっくりとしたスピードなので、機関車のみをズームして撮影することも出来ました。

続いて道の駅で食事をした後、元京阪3000系で大井川本線の終点である千頭駅へ。途中、地名駅(じなえき)を出ると、こんなトンネルが・・・。全長7m、日本一短い(かもしれない)トンネルらしいです。

続く塩郷駅では、吊り橋を発見。・・・こ、怖い! 電車に手を振る余裕なんて、良くありますね・・・。 させるなよ、絶対させるなよ!所長に吊り橋を渡らせるなんて企画、絶対にさせるなよ!

そして千頭駅に到着します。さすが、広い構内を持っていますね。

折りしも、ちょうど井川線の車両が発車直前でした。

そこで、「どうせ坂・・・」という名前の歩道橋から走行する姿をとってみることに。

ゆっくりとしたスピードで通過していきます。先頭はクハ600形客車。日本では比較的珍しい、運転台つきの客車です。

最後尾が機関車で、要するに推進運転を行っているんですね。

そして千頭駅に戻り、ここに留置されている引退車両たちを撮影。まずは元・岳南鉄道1100形1105号。汽車製造が試作したスキンステンレス車で、さすが外観は原形をよくとどめています。

元・西武鉄道351系こと、大井川鐵道312系。

元近鉄名古屋線の特急車421系。2009年まで運用されていましたが・・・非冷房車両と言うのはネックでしたね。

そして今度は駿河徳山駅で、C11を撮影。

まさにタイムスリップ。

この駿河徳山駅もですね、非常に味のある木造駅舎なんですよ。

さらに駅前にあったのこの建築も、おそらく戦前の近代建築ですよね?和風・・・いや、微妙に擬洋風・・・、いやいや、窓枠なんか意外と中国風? 考えれば考えるほど、面白い建築です。

後続の列車まで1時間近くあったので、ちかくにあった「ときどんの池」へ。「ときどん」とは、南北朝時代にこの駿河徳山の地を支配した土岐山城守のことだそうで、ここは館の外堀であったであろう部分を、公園として再生したものだそうです。 ・・・と、ここで!

なんと!

あ〜・・・コレは愛くるしい・・・。

31 心が和む一瞬でした。

そして新金谷駅に戻り、駅前にあるプラザロコへ。この車両たちについては、そのうち車両図鑑で紹介するとしましょう。

ここでロクマルサン所員の友人に金谷駅まで車で送ってもらい、お別れ。とても気さくな方で、本日の撮影では本当にお世話になりました。厚く御礼申し上げるとともに、機会がありましたらまたよろしくお願いします。 で、EF66形100番台の貨物列車を偶然撮影した後・・・。

全く予定していなかったのですが、東静岡駅前に(去年はお台場で大人気だった)1分の1「ガンダム」の撮影へ。

後ほど改めて「日本の旅」コーナーで紹介しますが・・・やはり素敵です!ロクマルサン所員と二人で、完全に見惚れておりました。

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