2012年3月13日・14日 タンチョウとDD51、円山動物園を求めて北海道へ


1月の裏辺研究所新年会でリン所員が成果を披露された、釧路市阿寒町で撮影したタンチョウの素晴らしい写真の数々。いやあ、素晴らしかったですね。そして、JR千歳線を走る石油貨物列車が今シーズンで終了ということで、これもぜひ記録しておきたい。 じゃあ、両方行けばいいじゃん、同じ北海道なんだし。 と計画を立てたところ、調べると釧路空港から市中心部が遠い。

そして釧路から札幌への特急の本数の意外な少なさとダイヤの悪さに驚き、釧路空港から丘珠空港へ飛行機移動を選択。 1泊2日で北海道?しかも釧路と札幌!?と職場からは呆れられましたが。 そして馬藤所員を巻き込んで(彼の休暇の関係で)13日、14日という平日2日を使って、まずは釧路空港へ降り立ち、阿寒バスで釧路市阿寒国際ツルセンターへ行きました。

素晴らしいの一言に尽きます。欲を言えば、飛行シーンを撮るには300mmのレンズでは不足することもあり、またリンさんが行ったときと異なり給餌は無いので、いささか動きに迫力がかける面もありましたが、充分な成果です。

そしてシカも撮ることが出来ました。

ハクチョウもエサを求めて飛来してきます。

それにしても、羽を広げたタンチョウは本当に優雅な姿です。

これはもう1回行ってもいいかも。ここへ行ったばかりのはずのリン所員が、一時私に同行を考えていたのも頷けます。

何枚撮影しても撮り足りない、そんな感じでした。本当に素晴らしかった!

さて、釧路空港では時間がかなり余ったので、展望デッキで飛行機を撮影。こちらは、羽田便に入る全日空のエアバスA320。(レジ番号:JA8313)

我々が搭乗するのは、北海道エアシステムのサーブ340B(レジ番号:JA01HC)。ターボプロップ旅客機なんて、記憶がある範囲では初めて乗ります。プロペラの音が凄かったですねえ。

飛行機と云えば、羽田空港出発時の話に戻りますが出発前に空港で撮影したこいつ(レジ番号:JA203A)。全日空のエアバスA320ですが、この塗装になっていると言うことは、売却でしょうか・・・?

さて翌日。
北海道旅行2日目は新札幌駅からスタート。まずは、お疲れモードの馬藤所員はホテルに放置し、たまたま本日が休みだという札幌人さんと合流し、千歳線の新札幌〜上野幌間で、今シーズンで終了のDD51形牽引による石油貨物を撮影します。 2月に清洲駅で撮影したDD51形重連に続いて、ここでもゲット。こちらは、北海道でしか見られないDD51形更新色に国鉄色を従えた編成でした。素敵★

実に良い撮影ポイントですね、ここ。折角なので721系も撮影。

反対方向(札幌方)も撮影可能で、望遠は300mmの望遠を使えば、高架線を降りてくる車両を撮影することも可能です。キハ183系も格好いいですねえ。よく見ると721系と前面デザインがほぼ同じだったりしますが。

続いて馬藤所員も起こして、札幌市営地下鉄南北線の自衛隊前駅へ。3月25日で定期運用を離脱する3000形を狙います・・・が、何本待ってもやって来ず。昨日、一昨日は運用に入っていなかったそうで、この日もお休みだったようです。

とは言え、ホームドアの設置が始まるため、これからは車両の撮影自体が以前ほど簡単には撮れなくなりそうな雰囲気。5000形はしっかりと記録させていただきました。

そして3000形は撮影できませんでしたが、3000形の乗車位置を表す緑の乗車案内は記録しておきました。

続いて円山公園へ。まずは、北海道神宮を見てみます。1869(明治2)年に創建されたもので、当初は札幌神宮という名前。1964(昭和39)年に現在の名称となった、蝦夷国新一の宮です。 この日は神式の結婚式が行われていたようで、幸せなムード。 チクショウ、羨ましいぜ。

続いて、札幌市円山動物園へ。未だにシンガポール動物園で、自然状態が実によく再現された素晴らしい環境下にいる動物達の動画を、ビデオカメラごと失ったショックが大きい所長としては、何とかリベンジをしたいもの。

そうだ、この時期の北海道の動物園ならば、雪景色で「いかにもここ、動物園です」という足元の雰囲気を少し隠してくれた、面白い風景と共に動物が撮影できるのでは?と考えた次第。旭山動物園も考えたのですが、少々遠い。 というわけで、まずはニホンザル。 肝心の動画については、また後日ブログやホームページ本編で御紹介します。結論から書きますと、大変大満足な成果が上がりました。

エゾジカ。

エゾジカは元気いっぱい。狭い檻の中であるにもかかわらず、猛烈なスピードで走り回っていました。
これは動画で是非お見せしておきましょう。 しかし、檻が邪魔ですねえ・・・。

こちらはシンリンオオカミ。

そして、まさにこの環境下で撮影した甲斐があったのが、ホッキョクグマ。 どうです?この写真だけなら、動物園にいるとは思えないと思いませんか?

ちなみに、このホッキョクグマ。よく動いてくれまして、しかも立ちます。

サービス精神旺盛なのか、あまりにも退屈で寝ているのにも飽きたのかは解りませんが、こんなに動く姿を見るのも珍しいものでした。

マレーグマ。雪景色とマレーグマという組み合わせは、自然環境下ではありえないと思うのですが、このミスマッチさもまた良しということで。

札幌市円山動物園には、熱帯野鳥館というのもありまして、その中に・・・私好みの素晴らしい鳥がいらっしゃいました。サンショクキムネオオハシ閣下です。 何でしょう、この素晴らしい色合いのクチバシは。よく見ると腹部の黄色と黒色の部分の間に赤いラインが1本入っています。実にオシャレ。

こちらは置物ではありません。キンケイというキジ目キジ科の鳥です。オスとメスで全く色が違い、オスはこのように不良モード全開(笑)。メスは逆に、至って地味な黒の斑点模様だそうです。 さて、まだまだ大量の写真と動画を撮影しましたので、追々紹介していこうと思います。札幌市円山動物園のおかげで、かなり良い感じで記録できましたので、今後の動物図鑑にもご期待ください。

その札幌市円山動物園ですが、新施設を続々と整備中。旭山動物園に対抗しているようで、従来の狭い檻の中にいる動物を見る雰囲気から、ガラス越しに間近で動物達を見られるようにするなど、順次リニューアルを進めているようです。

今後整備するアフリカゾーンでは、混合飼育(様々な動物を一緒に飼育する)ミニサファリになるそうで、同じく整備中のアジアゾーンと共に面白くなりそうです。 今回だけでも全部見たわけではないので、次回行くときが実に楽しみです。

続いて北海道大学へ。修学旅行でわけも解らないまま適当に散策して以来ですので、実に10数年ぶり。色々お勉強してからやってきますと、実に素晴らしい近代建築の宝庫でした。 が、今回は建築が目的ではなく、この理学部本館(昭和4年築)にあります北海道大学総合博物館がお目当てでした。

その中でも、ニッポニテスという白亜紀のアンモナイトが最大の目的。どうです、この不思議で立体的な形のアンモナイト。奇形かと思いきや、この形状も規則性にしたがって形成されたものだそうです。

こちらはキャプリナという白亜紀の二枚貝類。デカイ・・・。

その他にも、恐竜などの化石も充実。国立科学博物館ほど多くを望んではいけませんが、化石関係の収蔵量は凄いもので、大学の博物館でこれほど見られるとは思いませんでした。ちなみに、ここは博物館の3階部分。

順番が逆になりますが、美しくリニューアルされた1階と2階では、大学の様々な研究が紹介されており、もっと詳しく見たいと思わせる内容。・・・というか、もっと展示して欲しいのですが。 また、2階の一部では中華人民共和国のプロパガンダポスターを年代別に展示。これが意外と面白く、撮影し忘れたのが悔やまれます。

忘れてはいけないのが、やっぱり私としては建築ですね。この重厚さと、光の取りこみ方は素敵です。

さて、少し遅めの昼飯を食べたり、少しは撮り鉄をしたり、空港で土産を買う時間も確保したいので、超特急で北海道大学の建築を巡ります。 こちらは北海道大学農学部本館。1935(昭和10)年の建築で、大きい。コの字型の建物は、見事な迫力を見るものに与えてくれます。

こちらは北海道大学古河講堂。1909(明治42)年の建築で、古河財閥三代目当主・古河虎之助の寄付金によって建てられました。 そのほかについては、また今度と言うことで。

さて、札幌駅に戻ってきます。折角なので北口の駅舎を撮影。

そして、エスタにある札幌らーめん共和国・・・にある元祖旭川ラーメン 梅光軒でラーメンを頂きます。チャーシュー麺を頼んだら、このボリューム。実においしゅうございました。ああ、見ているだけでまた食べたくなる。

789系特急「スーパーカムイ」と、キハ40系札沼線(学園都市線)。札沼線は、いよいよ電化に伴う車両運用の話も登場し、次に北海道に来るときは電車がメインになっていそうです。 もう少し札沼線内で撮影しておけばよかったかな?と思うことしばしば。6月1日の電化時には、多少は気動車運用も残るそうなので、10月の電車追加投入が行われるまでに、それを狙うことにしたいと考えています。

キハ183系特急「オホーツク」。一度乗っておきたい列車です。狙いとしては、6月か7月ぐらいに1泊2日で北海道に突撃し、旧網走刑務所を見て、これで札幌に移動し、(今回狙えなかった)711系の旧塗装と札沼線・・・と企んでいます。 さて、次回は誰を巻き込むか(爆)。

話を戻して、特急「オホーツク」の網走方はキハ183−104でした。特急シンボルマークが無くなっているのですが、最近はこういう仕様なのでしょうか?

最後に恵み野駅で少しだけ撮り鉄。

なかなか気持ちの良い直線で撮りやすいです。

先頭車を2両つなげたキハ283系特急「スーパーおおぞら」を撮影し、これにて撮影は終了。札幌人さんとお別れし、残る2名は新千歳空港から東京へと戻るのでした。

いやはや、職場からは「1泊2日で北海道?しかも釧路と札幌?正気か?」と驚かれましたが、私にはいつものこと。大変に充実した撮影となり、改めてまた北海道へ行きたくなるのでした。

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