2012年4月7日 京都御所、嵐電&水間鉄道の旅


全くそんな予定は無かったのですが、木曜日の夜にマンホール調査隊の喜多見隊長より「週末に南海電鉄の特急”ラピード”に乗りたい。無理にとは言わないけど、一緒に来るように」とのお誘いを受け、関西に出撃することに。

ラピードに乗ること以外は好きに予定を組ませてもらえたので、超特急で色々調べたところ、運よくこの週末は京都御所の春の一般公開。普段は事前申し込みをしないと入れない京都御所が、予約無しに入れるとのこと。ヒャッホウ! というわけで、この京都御所をメインに、乗り鉄&史跡めぐりを色々組み合わせ、最後は関空からスターフライヤーで〆ることにしました。

まずは始発の電車で藤沢駅を出て、小田原から新幹線に乗り込み京都へ。 湖西線の運用に充当されていた113系抹茶色+湘南色の8連に出会いました。

続いて京都駅を何となく撮影。

そして地下鉄今出川駅で下車し、こちらから京都御所へ入っています。御所周辺は何度も歩いていますが、この門より内側に入るのは初めて・・・。もちろん人が多かったですが、特に待つことなく中に入れました。

詳しくは日本の旅コーナーで書きますので、ここでは代表的なものだけ掲載しようと思いますが、まず見えてきたのは御車寄(おくるまよせ)。昇殿を許されたものが参内するときに使う玄関で、諸大夫の間や清涼殿、小御所などと廊下でつながっていました。

こちらは諸大夫の間。要するに参内者の控え室ですが、身分の上下によって使用する部屋が異なり、格式の高い順に「虎の間」「鶴の間」「桜の間」と呼ばれています。

襖絵は、部屋の名前にちなんだものを用意。

その南側には、新御車寄と鮮やかな朱塗りの月華門。新御車寄は、1915(大正4)年に大正天皇の即位礼に際して建てられた新たな玄関です。今見る京都御所の建物の多くは1855(安政2)年の建築ですが、まさか大正時代の建築があるとは知りませんでした。

続いて承明門から紫宸殿(ししんでん)を見たの図。紫宸殿は、即位礼などの重要な儀式を行う、御所の中でも最も格式の高い正殿で、高床式の宮殿建築です。

こちらが紫宸殿。本当は写真右手にある「左近の桜」が美しい時期のはずなのですが、今年は開花が遅れているようです。写真左手は、右近の橘。結露防止のために、囲っているそうです。

天気がちょっと曇ってきて、折角の庭園(御池庭)の写真が微妙なことに。 こちらは小御所。様々な儀式や、武家との対面に使いました。幕末に王政復古の大号令が出たときの夜に開催された「小御所会議」の舞台でもあります。なお、建物は1954(昭和29)年に焼失し、昭和33年に復元されたものです。まさか、ここで火事が起きるとは・・・。

小御所の隣が蹴鞠の庭。その名の通り、蹴鞠を良くやった場所です。

その隣が、御学問所(おがくもんじょ)。御読書始めの儀、和歌の会、臣下との対面の場などとして使いました。

こちらは御常御殿。天皇陛下が日常のお住まいとして使用された場所です。 とまあ、京都御所はこのような感じでした。このほかにも半分近くの面積が未公開で、見られない場所もありましたが、これだけで実に有意義でした。様々な歴史の舞台となった場所であるだけに、感慨もひとしおです。

御所の周りで撮影したシダレザクラ。桜の見物客でも大いににぎわっておりました。

さて、お次の目的は普段撮影に行くことが少ない京福電鉄です。と、その前に今出川駅で地下鉄烏丸線の車両も少々撮影。まずは、近鉄3200系。

続いて京都市交通局10系。個人的には乗ってばかりで、あまり撮影する機会の無い車両です。

そして四条駅で阪急京都線(烏丸駅)に乗り換え。3300系と・・・・。

「さくら」のヘッドマークをつけた9300系を撮影します。

そして西院駅で下車し、京福電鉄(嵐電)の嵐山本線西院駅から、西大路三条駅へ線路沿いに歩きながら、色々な車両を撮影します。まずはモボ101形。

続いてモボ101形+モボ621形。

続いてモボ611形+モボ21形。モボ611形は、京紫を使用した新塗装に変更。正直、手法としてはJR西日本のコストカットのための単色化と同じような気がするのですが、さてさて。上品な気がする反面、やっぱり何か寂しいような。

上下列車の離合シーン。この西大路三条駅から山ノ内駅間は路面電車区間となっており、なかなか撮影も乗車が楽しい区間です。

続いてやってきたのは江ノ電カラーのモボ631形!公式サイトでは3月末で運転終了となっていたはずですが、運行期間を延長したのでしょうか。 撮影することなく終わりそうだっただけに、これは大収穫でした。江ノ電沿線の住民としては嬉しいこと限りなし。ところで、やっぱり京紫の単色より江ノ電カラーのほうが似合いませんか?(笑)。

続いてモボ101形。江ノ電の標準色と京福の旧標準色は似た雰囲気ですね。

モボ501形+モボ301形。こちらのモボ501号のみ、他の車両には無い明るいグリーンのツートンカラーになっています。

さて、電車に乗り込み前面展望を開始。と、いきなりすれ違ったのが夕子ラッピングと、パトカー塗装(嵐電パトトレイン)のモボ101形でした。

さらに、モボ502号とも遭遇。これはまだ未撮影だったので、出来れば撮影しておきたかったですね。

そして2008年3月に誕生した嵐電天神川駅に到着。天神川といえば、広島県にある山陽本線の天神川駅を想像してしまいますが、ともあれ素敵な名前の駅名です。

ここでは地下鉄東西線と接続。地下鉄への入口は、随分と立派なものです。

ホームドアに囲まれているため、車両を撮影できないのが残念ですが、これにも乗ったよ、という記念で1枚。東西線で、京阪三条駅に向かいます。というわけで、次回は京阪電鉄に乗って、ある場所へ向かいます。

さて、三条駅から京阪に乗って八幡市駅へ向かいます。三条駅では運よく、旧塗装の2600系に遭遇。動画で記録しておきたかったので、ここで見ることが出来たのはラッキーでした。 ということで、発車シーン。

そして八幡市駅に到着。おお、桜が満開ですね〜。

ここからは京阪の男山ケーブルにのって、男山山上駅を目指します。所要時間は3分という短い路線ですが、急勾配を上っていくのは面白いです。

ケーブルカーの車内の様子。 というわけで、その前面展望。皆さんもケーブルカーの旅をお楽しみください。

さて、レトロな雰囲気もある男山山上駅に到着。オトコの山です。オトコ! ここには、筋肉盛り盛りの裸の男達が所狭しとマッチョな姿を披露しています。 ・・・なんてわけはなく。

徒然草でお馴染み、石清水八幡宮の見事な社殿があります。 私は教科書で勉強した記憶があるので、誰もが知っているメジャーな話とばかり思っていたのですが、同行する喜多見隊長は「?」という反応。職場でも「?」という反応で、はてさて・・・。

さて、山上の石清水八幡宮は参拝した所長一行でしたが、仁和寺にある法師が石清水八幡宮だと勘違いした高良神社はケーブルカーから眺めただけ。ここを去ったあとに、やはり行っておくべきだったかと少々後悔しています。

続いて枚方市駅で、交野線で活躍する京阪10000系を初撮影。結局、旧塗装時代に撮影することは一度もありませんでした。たまにここを通る機会もあっただけに、これは失策・・・。

そして8000系による特急に乗り換えて終点の淀屋橋駅に到着します。

それにしても、この8000系は特別料金不要であるにもかかわらず、この豪華な仕様。関東では京急2100系もなかなかですが、8000系はデザイン面でも優れています。このロングシートは凄いなあ。

こちらは2階建て車両。やはり内装のこだわりがすごいものです。 さて、大阪にまでやってきました。次回でラストですが、続いて水間鉄道へ向かいます。

さて、この日の旅のラストが近づいてまいりました。続いて、南海電鉄の難波駅からスタートです。重厚なターミナルビルがたまりません。

駅前にある、以前の新歌舞伎座(2010年に上本町YUFURA(ユフラ)に移転)は未だ健在でしたが、低層部がフェンスに囲まれていました。戦後の建築ながら、唐破風だらけのユニークな形状は非常に面白く、今後の処遇が気になります。

さて、南海難波駅からは特急「ラピートβ」に乗りますが、その前に30000系による特急「こうや」を撮影。たまには、南海電鉄(というか関西の私鉄)をガッツリ撮影する日を設定しておきたいものです。

そして、何度見ても異質な形状の50000系特急「ラピートβ」に乗ります。喜多見隊長、最大の目的でもあります。 当然、奮発してスーパーシートにいたしました。

ゆったりとしたシートは極楽そのもの。しかし、水間鉄道へ向かう我々は、岸和田駅でラピートと別れなければならず、高い金額を払った割には、あっという間にここを出て行くことになります。残念!

岸和田駅から普通列車に乗り換え、貝塚駅にやってきました。ここが、水間鉄道への乗換駅です。

使用する車両は東急7000系を改造した1000形。そして、駅数は多いですが5.5kmというミニ路線のため、14分で終点の水間観音駅に到着します。

こちらが水間観音駅。1926(大正15)年に建てられたもので、国の登録有形文化財。実に風情がありますね。ちなみに、元は水間駅であったため、駅舎上部には「水間駅」と掲げられています。

貝塚駅方向に戻って、電車区で停泊中の1000形を撮影。ちなみに、非常に解りづらいですが後方には1000形に改造されなかった7000系2両編成が未だに残っていました。

続いて、駅から600mほど離れた場所にある水間寺(水間観音)へ。本堂と三重塔が並ぶこの姿は非常に迫力があります。なお、本堂は1827(文政10)年の建築、三重塔は1834(天保)年の建築。共に貝塚市指定文化財となっています。 大阪府内においては、明治より前に建てられた三重塔で唯一の現存例だそうです。

別角度より。桜も咲いており、非常に良い時期に来ました。

さあ、水間観音駅に戻ります。おっと、紹介し忘れていましたが、なにやら古そうな電車がいますよ。

こちら、水間鉄道501形553号にして、元は南海電鉄1201形。有難いことに静態保存されています。内部は倉庫代わりのようですが・・・。

以前は、こんな塗装だったわけですが(リン所員撮影)、いつの間にやら塗装変更されていたようです。旧塗装でしょうか?

1000形が入線してきました。先ほどと同じ編成のようです。

ホームの桜と1000形。

貝塚駅では南海電鉄2000形を撮影。

そして、南海電鉄で関西空港駅に到着しました。このラピートはただ撮影しただけ。乗ったわけではございませぬ。

駅を出ますと、LCCのピーチ航空は反対側という案内が。他社の航空会社とは反対の場所でチェックインをするようです。

何となく国際線のカウンターを撮影。

我々が乗るのはスターフライヤー。これで羽田空港へ向かいます。

折角なので少々飛行機も撮影。JALも鶴丸塗装が非常に増えてきました。

僅か1日で史跡めぐりも撮り鉄も乗り鉄もこなす、怒涛の日程、しかも私でさえ想定外の突発旅行でしたが、行きたいと思いつつ行く機会に恵まれなかった場所を回ることができ、非常に充実したものでした。喜多見隊長、有難うございました。

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