2018年4月19日 奈良で103系と105系、飛鳥時代を堪能する


この日は奈良線の103系を追いかけまわすぞ!と意気込み出撃。取りあえず京都駅で221系と103系を撮影。

まずは南下します。途中、宇治駅で奈良線の新鋭車両(?)205系1000番台を撮影。阪和線からの転属車両で、帯はスカイブルーのまま。 これら205系によって奈良線の103系の置き換えが進められるという、30年前の山手線のような風景が展開されます。

さて、奈良駅に到着してリン所員と合流。何と103系と201系の並びが撮影できました。珍しい姿ではないのかもしれませんが、103系が少なくなった昨今では狙って撮れるものではない・・・はず。

103系は後追い撮影しておきました。

さて、北上するつもりが飛鳥寺を見に行こうという話になり、南下を開始。途中で帯解寺に立ち寄ります。 858(天安2)年に創建された歴史ある寺で、文徳天皇后の染殿皇后(藤原明子)や江戸幕府三代将軍の徳川家光の側室御楽の方が安産祈願し、それぞれ清和天皇、徳川家綱が生まれたということで、篤い崇敬を集めています。



さて、帯解〜櫟本間で105系を2本撮影。

途中、天理駅を通ると独特な駅前広場に出会います。「コフフン」という、「古墳」をモチーフにした野外ステージ、カフェ、子どもも大人も楽しめる遊具などが集まった、みんなで楽しめるスペースとのこと。(奈良県ウェブサイトより)

続いて、天理〜長柄間で105系を撮影。

さらに大神駅付近でも撮影します。103系を撮影に来たはずが、105系を追いかけまわす結果となりました。まあ、こちらも227系が間もなく投入されますし・・・。



さて、ここまで来たのですから当然、大神神社(おおみわじんじゃ)に参拝します。日本でも最古級の神社で、三輪山(三諸山)を神体(神体山)とします。

こちらの摂社大直禰子神社社殿は、内陣は奈良時代、外陣は鎌倉時代前期の造営であり、国の重要文化財に指定されています。

さらに105系をもう1本撮影し、今度は明日香村へ向かいます。

ここからは飛鳥周辺の文化財を堪能していきます。 まずは飛鳥寺へ。596(推古4)年に蘇我馬子の発願により日本初の本格的な伽藍を備えた仏教寺院として完成したもので、当初は蘇我氏の氏寺、「法興寺」と呼ばれました。 さて、日本書紀によると606年、元興寺縁起によると609年に鞍作鳥(止利仏師)が釈迦如来像を完成させ、これは飛鳥大仏として今に伝わるのですが、それが上の仏像。写真も撮影OKでした。

従来、飛鳥大仏における鋳造当初の部材は面部と右手の一部などのごく僅かと考えられてきましたが、2012(平成24)年に発表された早稲田大学文学学術院の大橋一章教授によるX線分析結果では、面部及び右手とそれ以外の補修されたと考えられている部分の元素組成に顕著な違いは認められないとか。つまり大半の部分は創建当初のまま。

 一方、2016(平成28)年には大阪大の藤岡穣教授(東洋美術史)らが、X線装置で全身126カ所の金属の成分比を調べ、表面状態を観察した結果、右手と顔の部分が鋳造当初のままであると発表。今後、さらなる研究の進展が待たれます。

続いて向かったのがキトラ古墳。

2016(平成28)年9月には古墳前にキトラ古墳壁画体験館 四神の館が開園しました。



石室と壁画のレプリカ(上写真)や、期間を限定しながら実物の壁画を見ることが出来ます。レプリカは写真撮影もOKで、素晴らしい施設が誕生したものです。

引き続いて高松塚古墳へ。

先ほどのキトラ古墳と異なり、こちらは唐風の人物を描いた男女人物像が特徴。資料館はありましたが、残念ながら写真撮影禁止。近くの看板を撮影しておきました。

続いて少し北上して橿原市へ。694(持統8)年から710(和銅3)年まで16年間(持統、文武、元明の天皇三代)にわたって都がおかれた藤原京の中心地、藤原宮跡へ行きます。 建物は復元されていませんが、一部の柱跡はこのように立体的に表示。

さらに、西側に隣接する橿原市藤原京資料室(JAならけん橿原東部経済センター2階)では、藤原京の復元模型が設置されており、その壮大な規模を感じることが出来ます。

こちらは藤原宮の中心部。 それにしても、僅か16年間の都で、本当にこれだけ壮大な町並みだったのかしら・・・?

続きまして今度は奈良市役所の1階へ。ここでは平城京の復元模型が展示されています、これも凄い・・・。

さらに平城京の中心、平城宮跡へ。朱雀門周辺は、2018(平成30)年3月24日に「朱雀門ひろば」として整備。2010(平成22)年の平城遷都1300年祭で展示された遣唐使船が再整備の上、人工池の上に設置されています。

朱雀門。奥には復元された第一次大極殿が見えます。第一次大極殿周辺も更なる復元工事が進行中で、今後が楽しみです。









鉄道ファンとしては朱雀門の裏を走る近鉄の列車も見逃せません。特急は新塗装化がかなり進みましたが、旧塗装もまだまだ撮影できました。 さて、ここでリン所員とお別れし、京都駅へ。

最後に205系を撮影し、〆としました。

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