2021年11月15日 日立BRTと水戸城大手門を見る


かねてから一度見ておきたかった、日立電鉄の廃線跡を活用した「ひたちBRT」。ちょうど、水戸城の大手門と二の丸角櫓及び土塀の復元が完了したというので、友人のMr.Kと一緒に出掛けることにしました。まずは、今やかなり少数派になった上野駅始発の特急「ひたち」に乗車。


いったん水戸駅で下車し、水郡線のキハE130系を撮影。



勝田駅に移動しネットでの情報を元に、E531系の赤電を狙おうとしたのですが残念ながら遭遇出来ず…。

無駄な時間を使ってしまいましたが、ここからはE501系に乗車して北上。

おかげで車内の写真も撮影出来ました・・・が、これでは輸送力過剰ですね。

さて、日立駅に到着して特急「ひたち」を撮影。

日立駅は2011(平成23)年に日立市出身の世界的建築家である妹島和世による設計で改築され、ガラス張りの外観が特徴です。上写真の海岸口側構内にある展望ロビーは絶好のビュースポットとして好評。

SEA BiRDS CAFE(シーバーズカフェ)も大人気。

海岸口は、まるで空港のような外観。鉄道離れが進む中、これからも駅に来ること自体が1つのイベントになるような素敵な駅舎が増えて欲しいですね。


市の中心部は反対の中央口。駅前ロータリーには、日立製作所から寄贈された発電用蒸気タービンの一部がモニュメントとして設置されています。日立市は日立製作所の企業城下町・・・のようなイメージでしたが、その象徴的な存在であった日立製作所日立工場が三菱パワー日立工場に変わるなど、次第に影が薄くなりつつあるようです。


さて、駅から少々歩いて日立市役所へ。Mr.Kの希望でマンホールカードをゲット。市役所も日立駅と同じく、日立市出身の建築デザイナー妹島和世の設計によるもの。

そして、常磐線に乗車して常陸多賀駅へ。ここからは、日立電鉄の廃線跡を活用した「ひたちBRT」に初乗車します。順次整備が進められ、2019年4月1日から本格運行に移行しています。


旧河原子駅から、日立電鉄の廃線跡に入ります。


停留所は上屋、側壁付き。こちらは大沼停留場。


専用道を進むので、ガンガン先に進むのは非常に心地よい体験でした。

ひたちBRTは、このまま先へ延びていますが、今回は時間の都合もあり大甕駅で下車。

駅前ロータリーからバーをくぐって、専用道区間へ入るBRT。
続いて、反対方向からくるBRTも撮影。こちらは先ほどとは違う塗装ですね。

日立電鉄は無くなりましたが、その魂を受け継いだ感じのBRTです。単純に線路を剥がして道路化したと云う感じではなく、かなり大規模に造り直されていたような印象でした。

こちらはJR大甕駅西口。駅舎は2018(平成30)年に改築され、BRTも発着する西口駅前広場や南北アクセス道路は2020(令和2)年4月に完成。

こちらは大甕駅東口。地形の関係で、ペデストリアンデッキがあるわけでもないのに、1階にも2階にも出口があります。

大甕駅の改札口。

今度は5両編成のE501系に乗車して水戸へ向かいます。

途中、勝田車両センターでE531系赤電編成を発見。今日は車庫でお休みだったようです。

そして水戸駅に到着しました。

水戸は何度も訪れていますが、今回は駅を出ると北口デッキに「お休み処」が出来上がっており、葵の御紋を配した水府提灯(高120cm×径75cm)が3つ設置されていました。水府とは江戸時代の水戸の異称で、水府提灯は下級武士の内職として始まったと云われるもの、竹ひご1本1本を輪にして、それに糸を絡めていく「一本掛け」という独自手法に、水戸藩が製造を奨励した「西ノ内和紙」という丈夫な和紙を用いています。水戸は岐阜、八女に並ぶ日本三大提灯産地とのことで、今回初めて知りました。

水戸は駅前に水戸城跡があるのですが、これまで薬医門と弘道館を除けば城らしい雰囲気がなかなか感じられませんでした。ところが、2021(令和3)年に二の丸角櫓及び土塀が復元され、駅から見えるように。古写真が現存し、絵図上はほぼ同一の形と考えられる本丸南西角櫓を元に、伝統工法による木造で建築されました。ただ、ホテルなどビル群に囲まれているのが難点。

それに先立つ2020(令和2)年には大手門が復元。。二の丸の入り口に設けられた水戸城の正門で、土塁に付く城門としては国内屈指の規模を誇ります。古写真と発掘調査などを元に木造で建築されました。大手門前の橋は1935(昭和10)年建築で、こちらも貴重な土木遺産。


さらに、それに先立つ2019(令和元)年には弘道館の北柵御門及び土塁も復元。水戸城周辺は見違えるような雰囲気になり、本当に驚きました。

最後に、水戸天狗納豆へ。



2階で「納豆展示館」を開設しており、特にこちらの各地の納豆の作り方は非常に興味深いものでした。一口に納豆と言っても、こんなに製法が違うんですね。


最後に、水戸駅で水郡線のE130系を撮影。さすが夕方ラッシュ時で、両運転台のキハE130形2両と、片運転台のキハE131形・キハE132形を連結した4両編成でした。

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