○岡山城・後楽園と倉敷の街並み/撮影日:2003年8月12日(火)
 松戸副所長、氷川相談役と共に岡山県でオフ会。
 が、私のオフ会というのは、ひたすら歩くオフ会のため、終了時には、副所長、相談役とも疲れて無言になっておりました。お疲れ様でした。

 まずは岡山市編から。
 岡山では、三大庭園の1つ、後楽園と、岡山城に行って参りました。
 1686年(貞享3)、岡山藩主の池田綱政が、津田永忠(ながただ)に作庭を命じ、1700年(元禄13)に完成。江戸初期を代表する池泉回遊式庭園で、茶室、能舞台、弓場などを中に造ってあります。戦争で燃えましたが、復旧され、今にその姿を伝えています。

 で、感想。
 凄く広いですね。金沢の兼六園よりも広いです。
 ただなんだか広いだけで、個人的には面白味に欠けたような感じもします。まあ、私は日本庭園は専門ではないので、見所がよく解らないですが。
 そして後楽園に隣接する岡山城。
 天守閣は戦争で燃えたので、鉄筋コンクリート造りで復元。そのくせ中の展示物はクソとしかいいようがないほど内容が薄く、はっきり言ってお金払ってみるだけ無駄です。お気をつけ下さい。
 
 ただし、天守閣は近年塗り替えて、今のところその美しさをまだ保っております。見るなら今のうち。別名を烏城というように、烏のごとく真っ黒の天守閣は必見。他の城にない変わった形をしています。

 なお、門や櫓は、天守閣周辺に少し当時の物が残っていますが、岡山城としてみられるのは天守閣周辺僅かだけで、あとは、折角残っている石垣も、住宅地に中に埋もれてしまっています。
 それから、岡山市と言えば路面電車が走っています。
 その中で一際目立っているのが、3枚目の写真のMOMOと呼ばれる超低床車両。デザインは、あのJR九州の特急デザインと同じ人が担当しているため、一風変わった、いわゆる「乗ってみたくなる」ような車両になっています。

 (後日注:路線は短いですが、この岡山電気軌道は旧型車両を大胆にリメイクしたり、往時の姿に復元したり、バスのデザインをデザインにこだわり一新したりと色々取り組んでいます)
 さて、岡山駅から山陽本線で直ぐの倉敷市。
 倉敷と言えば、美観地区であまりに名高く、昔ながらの街並みが残っております。裏路地などを含めるとかなりの規模になり、真面目に散策していると次第に飽きてくるぐらいです。これだけの規模で残っているのは凄い。
 その中で、西洋風の近代建築も3つほどあるのですが、代表的なのが2枚目の写真にある大原美術館。エル・グレコの「受胎告知」、ゴーギャンの「かぐわしき大地」をはじめ、モネ、クールベなど世界の名画(意外と現代美術も多い)。

 さらに創始者の大原孫三郎の息子・総一郎氏と親交が深かった棟方志功の板画(=はんが 彼の造語だが、つまり版画のこと)の作品群、その他陶芸家達の作品、さらには古代中国〜南北朝時代の出土品など、様々な物を展示いている、恐るべき博物館。孫三郎・総一郎両人が、個人で収集して、これだけやっているのだから、本当に頭が下がります。
 ちなみに大原家は名家で孫三郎氏は倉敷紡績の社長。
 そして3枚目の写真の、オレンジ色に近いような塀の建物は
 大原家の住宅だったりします。
 そんな倉敷美観地区は、有名な堀のある風景は土産物屋飲食店ばかりで(建物は昔の物ですが)、近代建築があったり、裏路地というか、メインストリートを離れた方は往時のただ住まい・表情を見せてくれます(左下写真)。
 また、この美観地区以外にも、ここから続く商店街内部と周辺に古い家が残っております。しかし、こちらは解体も進んでいるようで、ちょっと変わった倉敷を体験したいのであれば、今のうちにご覧になった方が宜しいかと存じます。