○東京都渋谷区、新宿区、渋谷区〜スクウェアエニックス本社、東京麺通団、国立新美術館〜
 /撮影日:2007年3月4日(日)

 本日は従兄弟である佐都副所長をはじめ、家族でちょいと都内を散歩。
 まずは新宿から京王電鉄の京王新線に乗車し、初台駅で下車。かつての玉川上水を利用した遊歩道を散歩します。

 そして見学したのが、こちらスクウェア・エニックス本社にあるショールーム。基本的に土日のみの営業で、各種のグッズや最新映像などを見ることが出来ます。まあ、あまり広くは無いので、期待していくとちょっと・・・ですが。ともあれ、ファイナルファンタジー13の最新映像(なんでも、PS3で2つ、携帯ゲームで1つの、計3種類出るらしいですね)などを拝見し、ゲームの最先端を堪能させていただきました。

 ちなみに私、妹、佐都副所長で1匹ずつ(笑)、チョコボのぬいぐるみを購入しました。

 それから新宿駅に戻り、讃岐うどん大使「東京麺通団」へ。
 「麺通団」(めんつうだん)って、何ぞや?という、そこのアナタ! 香川県では知らない人もいないという、田尾団長率いる麺通団ですぜ。讃岐うどんブームの火付け役で(映画UDONの元ネタにも)、抱腹絶倒の爆笑「さぬきうどん」レポートをまとめた本は大人気。そんな彼らが、本場の讃岐うどんを東京へと持ってきたわけです。公式サイトはhttp://www.mentsu-dan.com/ 麺通団の概要や田尾団長の日記、さらに肝心の東京麺通団の営業時間、場所はこちらから。

 最近、巷にあふれる「硬ければ讃岐うどん」みたいな、チェーン店とは異なる、本場の味をご賞味あれ。
 私は今後、新宿へ来るたびにここに来ることになりそうです。
 「うどん」も美味しいのですが、トッピングもまた良いんですよね。

 続いて国立新美術館へ。(最寄り駅・・・東京メトロ日比谷線六本木駅、もしくは乃木坂駅)
 2007年1月にオープンした新たな美術館で、この不思議な形の建築は、黒川紀章氏。さぞかし設計と建築に莫大な費用がかかったんでしょうね、こりゃ。まあ、私は建築好きなので、そこを批判する気はないですが、問題はこの美術館の概要。
「コレクションを持たず、国内最大級の展示スペース(14,000m2)を生かした多彩な展覧会の開催、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及など、アートセンターとしての役割を果たす、新しいタイプの美術館」
(公式ホームページより)

 ・・・つまり、これだけ外観にこだわった挙句、基本的にはカラッポの美術館。
 事実、この日開催されていた「異邦人たちのパリ」展は、すべてフランスのポンピドー・センター(国立近代美術館)から借りてきたもの。内容的には申し分ないし、(意味わからない作品もあったけど)堪能しましたが・・・。それって、国立西洋美術館の拡張とか、既存の美術館の移転統合とか、そうした展示スペースの増加で対応できなかったんでしょうか。美術界の中には、東京には貸しスペースが少ないという不満があるのは理解できるんですけどね。国家としては、まだ別の対応策もあったはず。

 挙句に私が激怒したのが、これ。
 すなわち、この美術館が出来る前にあった建物で、旧歩兵第三連隊兵舎という軍の建築で、二・二六事件の舞台にもなったもの。戦後は東京大学生産技術研究所として使われていました。それをですね、保存したとのことですが。ごらんのように、裏側は国立新美術館と同じにされてしまい、どうも残されたのは外壁の一部だけのようで。

 しかも、もともとはこのような建築で、上写真で保存されたのはほ〜んとにごくわずかな部分であることが分かります。しかも、正面玄関ですらないという。どうやら、黒川氏の建築を建てるに当たって邪魔にならない部分を、ごくわずかに残して「あげた」ものらしいです。ていうか、意地でも軍関係の建築は消したがりますね、日本は。せめて、正面玄関とその脇ぐらいは残してくれると、私は期待していたのですが。

 *なお9月6日より、毎週木曜日、金曜日(祝祭日、年末年始を除く)には、この別館(旧陸軍歩兵第三聯隊、近衛歩兵第五聯隊、近衛歩兵第七聯隊兵舎の一部)に関連する資料(兵舎時代の写真、図面、模型、調査報告書、記録映像)が無料で公開されています。無料なのは良いけど、観たければ平日に仕事を休んで来いということですか・・・。

 あ、さてせっかくなので国立新美術館の内部を。都内でありながら、この広々とした空間がなんとも無駄で素晴らしい。あ、いやこれは皮肉ではなくて、こうした設計そのものについては、意外と私は肯定的だったりします。でも、旧歩兵第三連隊兵舎の保存方法だけは絶対に納得がいきませんがな!

棒