○千葉県成田市〜成田山新勝寺〜/撮影日:2008年5月5日(月)

 本日は千葉県成田市にある成田山新勝寺へ水澄所員とお出かけ。
 雰囲気良し、そして歴史的建造物が数多く残っているのが特徴です。右手に見える三重塔は1712(正徳2)年の建築です。

 ちなみにこの三重塔、1981(昭和56)〜1983(昭和58)年にかけて、古文書に記されていた記録を元に鮮やかな塗装を復元。このように、かなり派手な雰囲気になりました。

 1701(元禄14)年築の光明堂。かつては本堂として使われた建物で、本尊として大日如来が安置されています。重厚な屋根の形が素晴らしく・・・。

 1858(安政5)年に建てられた釈迦堂。先代の本堂だとか。このほかにも古建築がゴロゴロありますが、またの機会に。

 さて、本日は尺八と琴による壮大な合奏が総門前で行われていました。クラシック音楽のように指揮者までいて、これだけ多くの人数で演奏されています。実に迫力あり、また優美な雰囲気でした。

 新勝寺周辺は土産物屋、うなぎ料理屋などで大変賑わっています。よくよく見ると古い建築が非常に多く、写真の大野屋旅館は1935(昭和10)年の建築。間口8間、奥行13間の大規模な木造3階建で(注:1間は約1.82m)、3階の114畳敷き大広間に能舞台があり、そして外観で目を引くのは最上部の望楼と、参道に向かって張り出した縁側ですね。

 お腹もすいてきたところで、我々も「うなぎ」を食べるべく、こちらも菊屋というお店で休憩。タレが適度な甘さで、もちろん「うなぎ」そのものも美味しく、絶品でした。建物も古い造りで雰囲気も良く、実に素晴らしい。

 先に進むと、なんと1655(明暦元)年に建設された、成田山新勝寺の3代前の本堂が。1855(安政2)年に現在地に移築されたそうで・・・んん、と言うことは新勝寺は3代前、2代前、先代、現在の4つの本堂建築が残っているということですね。面白い。

 さて、参道から少し離れた場所に「電車道」というのがあったので行って見ると、レンガ造りのトンネルが。こちら、成宗電車という千葉県で最も古い電車が通っていたトンネルだそうです。成宗電車は路面電車みたいなもので、宗吾霊堂〜成田駅前〜成田山門前を昭和19年まで結んでいました。

 さらに近くの公園で蒸気機関車を発見したので行って見ると、D51 609号機が静態保存されていました。ここのところ、千葉県でSLを運転することもあるようで、仮に定期運転が計画されるようになった場合、白羽の矢が立つこともあるかも?

棒