2120形蒸気機関車蒸気機関車


(写真:青梅鉄道公園/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1898(明治31)年

●中型ながらもハイパワーの機関車

 より強力な蒸気機関車が求められる中、B6形(2100形)のタイヤを厚くし、動輪径を4フィート(約1219mm)から4フィート1インチ(約1245mm)としたもので、登場時は後の2100形と同じくB6形を名乗った。

 おおむね好評であったようで、日本鉄道や北海道官設鉄道、さらに日露戦争での兵站輸送向けなどに大量投入。製造会社もヨーロッパ各国の会社から鉄道作業局神戸工場まで多岐にわたっており、各地で活躍。

 1909(明治42)年にB6形は、鉄道作業局神戸工場製およびイギリス製のものを2120形、ドイツ製のものを2400形、アメリカ製のものを2500形に区分されている。なお、青梅鉄道公園で保存されている2221号機は、1905(明治38)年にイギリスのノースブリティッシュ社で製造されたもので、1955(昭和30)年頃まで入換用として使われていた。

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