8620形蒸気機関車


トップナンバー車も保存。8620形は全国各地に保存車が存在している。
(写真:青梅鉄道公園/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1914(大正3)年

●通称「ハチロク」、大正期を代表する車両

 日本で初めて本格的に量産された、国産の旅客列車牽引用テンダー式蒸気機関車。汽車製造、川崎造船所、日本車輌製造、日立製作所、三菱造船所で約700両が製造され、、樺太庁鉄道、台湾総督府鉄道、北海道拓殖鉄道でも使用されている。
 1988(昭和63)年8月28日から2005(平成17)年8月28日までは、JR九州で58654号機が「SLあそBOY」として豊肥本線の熊本〜宮地間で動態保存されていた。同機は一時の修復期間を経て、2009(平成21)年4月25日からは「SL人吉」として鹿児島本線・肥薩線の熊本〜人吉間で運転を再開したが、2020(令和2)年7月4日から令和2年7月豪雨により肥薩線の八代〜吉松間が不通となったことにより、運転を休止している。
 なお、SL人吉運休中の2020(令和2)年11月1日から12月27日にかけて、劇場版アニメ「鬼滅の刃 無限列車編」とコラボレーションした臨時列車「SL鬼滅の刃」として鹿児島本線の熊本〜博多間で運転。この際、ナンバープレートを映画に合わせて「無限」に変更している。

●ギャラリー


華々しく活躍する58654号機。一時は部品不足による存続も危ぶまれたが、見事に復活している。
(写真:肥薩線 坂本駅/撮影:裏辺金好)

2020(令和2)年11月・12月にナンバープレートを「無限」に変更して運転された58654号機。
(写真:鹿児島本線 南福岡駅/撮影:kajibooh)

京都鉄道博物館で保存されている8630号機。
(撮影:裏辺金好)

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