DD53形


1号機が保存されており、現在でもその迫力ある姿を見ることが可能。
(写真:碓氷峠鉄道文化むら/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1965(昭和40)年
元運行区間:宗谷本線、奥羽本線、信越本線など
保有会社:JR東日本/元・保有会社:国鉄

●ハイパワー過ぎる除雪車?

 本州日本海側の重く湿った雪を除雪するのに従来のDD14形ではパワー不足であった事から、DD51形をベースとして登場したロータリー式除雪機関車で、3両が製造。旅客列車も牽引可能であるが、本業は除雪のためSGは非搭載である。

 さて、ハイパワーを持ち味として登場したDD53形であったが、そのハイパワーさ故に投げ飛ばした雪の威力が物凄く、民家の窓ガラスや瓦を破壊するばかりか家屋内にあったピアノを破壊するという真偽不明の伝説を残した。

 最後まで残っていたのはJR東日本長岡車両センターの2号機で、2006(平成18)年と2007(平成19)年には「ばんえつ物語」用の客車を牽引し、初めて旅客列車の牽引で活躍したが、その後は稼動しなくなり、2010(平成22)年に廃車され、形式消滅となった。

●ギャラリー


(写真:上越線 水上駅/撮影:1980年代国鉄撮影日記※禁転載)

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