形式ガイド【103系】
     J.N.R./J.R. Commuter Trains Series 103
▼0番台
 1964(昭和39)年から20年にわたり製造された基本グループ。製造年によって細かな違いがある。
クハ103−1〜
(クハ103−2 阪和線 日根野駅/撮影:裏辺金好)
103系Tc車のオリジナル。JR西日本所属車両は戸袋窓が埋め込まれるなどの改造を受けており、原型と異なる。
また、シールドビームは後に2灯に改造されているため、登場時とは異なっている。


クハ103−269〜
(クハ103−357 南武線 西国立駅/撮影:裏辺金好)
 1974(昭和49)年落成のグループからは、制御車が高運転台となり飾り帯が取り付けられたほか、乗務員室後位にATC関係の機器室を設置。1978(昭和53)年製造分からは、新製時よりATC付きとなった。さらに1979(昭和54)年製造分からは、ATC機器室無しの、乗務員室後位にの側面に戸袋窓を設けた車両も登場している。


クハ103−501〜
(クハ103−576 鶴見線 鶴見駅/撮影:裏辺金好)
 京浜東北線用として1966(昭和41)年より製造したグループ。クモハ103形と編成を組むため、0番台と異なり偶数向きの片栓構造なのが特徴。


クモハ103−1〜
(クハ103−576 鶴見線 鶴見駅/撮影:裏辺金好)
 京浜東北線に投入される際、編成の分割を可能とするために投入された形式。1965(昭和40)年から製造された。

モハ103−331〜
(モハ103−783 阪和線 日根野駅/撮影:裏辺金好)
1973(昭和48)年から製造された量産冷房車。AU75A形クーラーを車体中央に設置し、電動式方向幕を装備した。

▼3000番台
 1985(昭和60)年9月の埼京線開業および川越線の電化開業の際、川越〜高麗川間の区間運用用に改造投入されたもの。種車は、昭和49年から51年にかけて製造された、72系電車の台枠と機器を使用して103系並の車体で登場したモハ72970、クハ79600である。また、青梅線用にモハ72970を改造したサハ103−3000番台もあり、これは1998(平成10)年の八高線電化の際に、川越電車区に転属。既存車と組み合わせて4両編成化が行われた。
クハ103−3000〜
(クハ103−3003 川越車両センター/撮影:裏辺金好)
クハ79600を改造したもの。

クモハ102−3001〜
(クモハ103−3003 八高線 拝島駅/撮影:裏辺金好)
クハ79600を改造したものだが、MGはモハ79280に取り付けていた20kVAのものを移設。

▼3500番台(JR東日本)
 1996(平成8)年3月の八高線(八王子〜高麗川間)の電化開業に伴い0番台を改造して誕生したもの。側扉の半自動化と、直通予備ブレーキの取り付けが行われた。1編成のみが誕生している。
クハ103−3501〜
(クハ103−3501 八高線 八王子駅/撮影:裏辺金好)
編成両端に付く制御車で、3501(←735)が川越方、3502(←738)が八王子方だった。

モハ103−3501
(クハ103−3501 八高線 八王子駅/撮影:裏辺金好)
モハ103−790から改造。扉半自動時の操作スイッチが付いた以外は変更点は無い。

▼3500番台(JR西日本)
 1998(平成10)年3月の播但線(姫路〜寺前間)の電化開業に伴い、既存車両の改造により登場したグループ。
クモハ103−3501〜
(クハ103−3501 播但線 寺前駅/撮影:裏辺金好)
207系に準じた大幅なリニューアルを受けて登場。クモハ103−2500が種車である。

クモハ102−3501〜
(クハ103−3501 播但線 寺前駅/撮影:裏辺金好)
207系に準じた大幅なリニューアルを受けて登場。モハ103−2500を先頭車改造した。