ED78形


奥羽本線の客車列車牽引で活躍
(写真:奥羽本線 赤岩駅/撮影:daikiti)

●基本データ

デビュー年:1967(昭和42)年
元保有会社:国鉄、JR東日本

●奥羽本線、仙山線のために登場した交流電気機関車

 奥羽本線(米沢 〜山形)の交流電化と、奥羽本線(福島〜米沢)と仙山線の直流から交流への電化方式切り替えに際し、奥羽本線の板谷峠に代表されるような急勾配に対応する開発された電気機関車である。

 まず試作車としてED94形(のちED78 901号機)が登場し、翌年より量産車が日立製作所で13両が製造された。制御方式はサイリスタによる無接点連続位相制御で、抑速回生ブレーキを装備。外観や台車などED77形と共通点が多く、さらにEF71形と機器の共通化が図られており、重連運転も可能である。

 他の交流電気機関車が山形新幹線開業や701系の投入に伴う客車列車の終焉によって次々と引退する中、ED78は比較的長期間にわたって使用されていたが、2000(平成12)年に最後の2両が引退した。

 1号機は新幹線総合車両センターで保存されたのち、2015(平成27)年からは日立製作所水戸事業所で保存されている。

●保存車両


記念すべき1号機が現在も保存されている。
(写真:新幹線総合車両センター/撮影:裏辺金好)

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