EF200形


EF200新塗装。
(写真:広島車両所/撮影:リン)

●基本データ

デビュー年:1990(平成2)年
元運行区間:東海道本線、山陽本線など
元保有会社:JR貨物

●せっかくの大出力機関車だったが・・・

 1990(平成2年)に試作車900番台が登場。
 コンテナ貨物列車の長編成化と高速化を目的に誕生した電気機関車で、量産車は1992(平成4)年から東海道本線、山陽本線で運用を開始。何といっても従来の2倍近い出力が特徴で、国鉄・JRの機関車では最大の6000kW の出力によって性能上は1600tの貨物列車の牽引が可能という化物だ。また、重量の余裕に関しては死重等は積まず、車体の強度アップに費やされたため、戦車のような機関車となった。

 ところが、せっかくの出力増は変電所の能力の関係で全力を出すことは出来ず、出力を抑えての使用となっており、残念な限り。さらに多くのEF200は再塗装されていないのか、塗装の退色が著しかったが、まずは19号機が新塗装に変更された。その後しばらく、新塗装に変更されたEF200が登場していなかったが、2006年8月3日より11号機も新塗装で出場。以後は順調に新塗装への変更が進み、2009(平成21)年に完了した。

 2019(平成31)年3月に全車が運用を離脱し、引退。現在は901号機が日立製作所水戸事業所で静態保存されている。

●バリエーション


試作車両であるEF200−901(旧塗装)。運転台屋根が前方に向かってわずかに傾斜するなど、デザインが多少異なる。また、旧塗装は車体側面に"INVERTER HI-TECH LOCO"のロゴマークが誇らしげに描かれていた。
(写真:広島車両所/撮影:リン)

試作車両であるEF200−901(新塗装)。
(写真:山陽本線 八本松〜瀬野/撮影:ひょん君)

EF200形量産機の旧塗装。
(写真:新鶴見機関区付近/撮影:デューク)

2007年のJR貨物広島車両所一般公開時の姿。まだJRFロゴが書き入れられていない状態である。
(写真:JR貨物広島車両所/撮影:リン)

一部の更新色は施工時期の関係からか前面の青が明るいのが特徴的だった。
(写真:東海道本線 清州駅/撮影:リン)

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