形式ガイド【キハ110系】
     J.R. Diesel Cars Series Kiha 110
▼キハ100形0番台
 キハ100形はローカル線に向けて投入された、両運転台の16m級車両。機関はカミンズDMF14HZ。0番台は、側扉がプラグドアになっている。

キハ100−1〜
(キハ100−31 大船渡線 盛駅/撮影:ロクマルサン)

▼キハ101形
 キハ101形は1993(平成5)年に登場したもので、キハ100形をベースに設計した16m級ワンマン対応気動車。オールロングシートで便所が無いのがキハ101形との最大の相違点。全車が左沢線で運用されている。

キハ101−1〜
(キハ101−8 山形駅/撮影:裏辺金好)

▼キハ110形・キハ111・キハ112形0番台
 1990(平成2)年に登場。釜石線を走る急行「陸中」(現在は廃止)向けに製造された20m級の車両で、JR最後の急行型気動車。回転式リクライニングシートを装備する。

キハ111−1〜
(キハ111−1 釜石線 花巻駅/撮影:リン)
片運転台で便所付きの車両。

▼キハ110形・キハ111・キハ112形100番台
 1991(平成3)年に登場。前年に急行用として誕生した0番台に続いて登場した、実質的な量産車。

キハ110−101〜
(キハ110−115 小海線 小諸駅/撮影:裏辺金好)

▼キハ111・キハ112形150番台
 当時100番台が使用されていた水郡線の車両増備にあたり登場したキハ111・112の2ユニットのみのグループ。既に200番台の増備期に入っていたため乗降扉は引き戸だが、床面・ステップ高さを100番台に合わせて嵩上げしている。現在は水郡線へのキハE130系導入により、東北地区で活躍する。
なお、このグループに両運転台のキハ110は存在しない。

キハ111−151〜
(キハ115−151 東北本線 仙台駅/撮影:U-lineのA)
キハ112とユニットを組む、片運転台の先頭車。トイレを装備。
200番台とは側扉のステップの下部で見分けられる。


キハ112−151〜
(キハ112−151 東北本線 仙台駅/撮影:U-lineのA)
キハ111とユニットを組む、片運転台の先頭車。トイレはない。

▼キハ110形・キハ111・キハ112形200番台
 ドアが引き戸式になり、ステップの高さが下げられた。羽越本線・磐越西線・八高線・飯山線・陸羽東線・陸羽西線・米坂線に投入された。300番台からの改造車も存在する。

キハ110−201〜
(キハ110−204 信越本線 新潟駅/撮影:裏辺金好)

キハ110−211〜234・237〜242
(キハ110−230 飯山線 長野駅/撮影:ロクマルサン)
2次車は運転台後部の延長により、全長が1次車(201〜)より長くなった。

キハ111−201〜
(キハ111−219 陸羽西線 新庄駅/撮影:裏辺金好)
キハ110−201〜を片運転台・便所付きとしたもの。

キハ112−201〜
(キハ112−206 八高線 高麗川駅/撮影:裏辺金好)
キハ110−201〜を片運転台、便所無しとしたもの。