キハ126系一般形気動車


山陰本線を駆け抜けていくキハ126系。
(写真:山陰本線 直江〜出雲市/撮影:裏辺金好)
     

●基本データ

デビュー年:2000(平成12)年
保有会社:JR西日本
運転区間:山陰本線、境線、伯備線

●山陰本線高速化を目的とした一般形気動車

 2000(平成12)年10月に登場し、翌年より営業運転を開始したJR西日本の一般形気動車。山陰本線の高速化のために登場した車両で、主に快速列車での運用を目的としているため、キハ120系と違い車体長が大型化され、トイレも当初から装備している。

 キハ126形は片運転台の車両同士で基本編成を2両とし、2003(平成15)年に増備されたキハ121形は両運転台構造で、こまめな増結に対応している。また、キハ121形と同時に増備されたキハ126形についてはキハ121形と同じく冷房が2基に増強されるなど、変更が加えられている。

 車内は腰掛や手摺、窓のフレームなどに木質系の材料を使用することで暖かみのある空間を演出している。さらに、制御方式や台車をJR西日本標準の電車と共通とすることなどでメンテナンス面などでのコストダウンも図っているほか、ワンマン運転にも対応しており、整理券発行機器などが設置されている。

●キハ121形


両運転台車であるキハ121形。
(写真:山陰本線 倉吉駅/撮影:デューク)

●カラーバリエーション


2011年10月に登場した臨時快速「山陰海岸ジオライナー号」ラッピング編成。鳥取砂丘や浦富海岸と言ったジオパークに指定された景勝地を全面にラッピングしている。
(写真:山陰本線 下北条〜由良/撮影:リン)

2012年4月2日に登場した、名探偵コナンラッピング車両。
(写真:山陰本線 泊〜松崎/撮影:リン)

2012年4月2日に登場した、名探偵コナンラッピング車両。
当初は「国際まんが博開催」「2012年国際マンガサミット鳥取大会」の表記。
(写真:山陰本線 下北条〜由良/撮影:リン)

コナン列車は現在「まんが王国とっとり」の文字が入る。
(写真:山陰本線 鳥取駅/撮影:裏辺金好)

コナン列車は、前後でデザインが異なる。
(写真:山陰本線 鳥取駅/撮影:裏辺金好)

2015年4月には、ピンク色を基調とした2本目「コナン列車」も登場。
(撮影:リン)


2012(平成24)年10月に登場した「石見神楽」ラッピング車。キハ126-2・1002に施されている。
(写真1枚目:山陰本線 直江駅/撮影:リン)
(写真2枚目:山陰本線 出雲市駅/撮影:裏辺金好)


2019(令和元)年8月にデザインをリニューアルした「石見神楽」ラッピング車。黄色を基調とし、「大蛇(おろち)」や「塵輪(じんりん)」など石見神楽を代表する演目を描いたほか、内装の一部に演目「恵比須」に登場する事代主命(ことしろぬしのみこと)を描いている。
(写真:山陰本線 直江〜出雲市/撮影:リン)

●細部


行先表示器
(撮影:鐵)

車両銘板と台車。1次車は新潟鉄工所が製造し、2次車は事業を引き継いだ新潟トランシスが製造。
(撮影:鐵)

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