キハ185系特急形気動車


JR四国発足後、あっという間にコーポレートカラーである水色のラインへ塗装変更。
(写真:特急「剣山」 土讃線 阿波池田駅/撮影:リン)

基本データ

デビュー年:1986(昭和61)年
保有会社:JR四国、JR九州
元・保有会社:国鉄
最高速度:110km/h
使用列車:うずしお、剣山、むろと、、伊予灘ものがたり、四国まんなか千年ものがたり、志国土佐 時代の夜明けのものがたり、あそ、ゆふ、九州横断特急
元・使用列車:しおかぜ、いしづち、南風、しまんと、宇和海、ホームエクスプレス阿南、I LOVE しまんと、あそ、くまがわ、阿蘇ゆるっと博など
運行区間:瀬戸大橋線、予讃線、高徳線、徳島線、鹿児島本線、三角線、久大本線、豊肥本線など

●四国向けながらも、九州で活路を見いだす特急形気動車

国鉄末期の1986(昭和61)年、分割民営化後のJR四国の経営も考え、四国用のオリジナル特急型気動車として登場した。スタイルは同時期に投入された北海道用のキハ183系後期形に似ているが、キハ185系は車体がステンレス製になっているのが特徴である。また、四国内での需要を考え、2両編成での運用が出来るように設計されているのが特徴で、分割併合や増結が容易なように前面は貫通型となっている他、運転手の助手席側は解放され、前方の視界を楽しめるように設計されている。

 登場時の塗装は、緑色のラインだったがJR四国が発足すると、四国のコーポレートカラーである水色のラインに全車変更(2タイプ存在)。のちに、トロッコ列車牽引用の車輌が2両抜擢されているが、こちらは国鉄時代の塗装に戻されている。

 さて、軽快さが売り物で特急型気動車の印象をがらりと変えた同車は、JR四国発足後も製造されたが、JR四国にとって大きな脅威となる急速な高速道路網拡大により、早々に後継型の2000系気動車に取って代わられ、徳島を中心に一部はまだ特急で活躍するが、トロッコ列車の牽引になったり、また普通列車用に改造された車輌も登場している。

 さらに、1992(平成4)年にはJR九州に20両が譲渡され、「あそ」「ゆふ」で活躍を開始。JR九州らしく赤が強烈な塗装に変更され、「あそ」系統を変更して誕生した特急「九州横断特急」という不思議な名前の特急は、ステンレス部まで真っ赤に染まる車輌になった。なお、九州横断特急は、JR特急初の「ワンマン」列車。ただし、ドア扱いをする車掌が乗車していないというだけで、運転手のほかに、客室乗務員が乗務しており、検札等も行われている。

 2011(平成23)年には三角線の観光特急「A列車で行こう」として1編成が大幅に改造。今度は黒を貴重としたものに変更されている。

▼カラーバリエーション(JR四国)


登場時の塗装を「ほぼ」再現したキハ185系。キハ185−20は、トロッコ列車誕生時に牽引車用の塗装として復活したもの。なお、正式な国鉄色は運転台上のライト周りの緑色が黒色。現在は「藍よしのがわトロッコ」に改装され現存しない。
(写真:特急「やくおうじ」 高徳線 吉成駅/撮影:リン)

キハ185−17、キハ185−18、キハ185−26(上写真)も国鉄色風に変更されている、こちらは運転台窓周り、ライト周りが黒ではなく緑となっているので登場時の塗装とは異なる。
(写真:予讃線 多度津駅/撮影:デューク)

キハ185−26は、2015(平成27)年3月にキロ185−26に格上げの上、アンパンマン塗装に変更された。
(写真:瀬戸大橋線 岡山駅/撮影:リン)

特急「剣山」誕生時に登場した塗装。
(写真:特急「むろと」 徳島線 阿波川島駅/撮影:リン)

普通列車用に格下げされてしまったキハ185系3000番台。これで通勤・通学できるというのは、ある意味で羨ましい?
(写真:予讃線 双岩〜伊予石城/撮影:リン)

ジョイフルトレイン「アイランドエクスプレス」に改造されたJR四国のキハ185系。先頭車は通常のJR四国色だが、その車端と中間車両にはラッピングが。
(写真:予讃線 松山駅/撮影:デューク)

「ゆうゆうアンパンマンカー」として改造されたキロハ186−2。こちらは青色ベースの旧デザイン。
(写真:土讃線 阿波池田駅/撮影:リン)

「ゆうゆうアンパンマンカー」として改造されたキロハ186−2。黄色ベースの現デザイン。
(写真:土讃線 阿波池田駅/撮影:リン)


2017(平成29)年に登場した四国まんなか千年ものがたり。多度津〜大歩危間で運転される観光列車で、1両ごとに配色が大きく異なる。
(写真1枚目:土讃線 塩入〜琴平/撮影:リン)
(写真2枚目:土讃線 多度津駅/撮影:裏辺金好)


2020(令和2)年7月4日から土讃線の高知〜窪川間で運転されている「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」。1号車「KUROFUNE」がキロ185-1867(←キハ185-1015)、2号車「SORAFUNE」がキロ185-1868(←キハ185-25)。
(写真:土讃線 伊野駅/撮影:ひょん君)

2017年9月から2019年11月まで「志国高知 幕末維新号」で運用されたキハ185−20。「大歩危トロッコ」用の車両を改装したもの。
(写真:京都鉄道博物館/撮影:リン)


2020(令和2)年10月から徳島線で運転を開始した「藍よしのがわトロッコ」用キハ185−20。志国高知 幕末維新号を改装したもの。
(写真1枚目:徳島線 阿波池田駅/撮影:リン)
(写真2枚目:徳島線 阿波山川〜川田/撮影:リン)

▼カラーバリエーション(JR九州)


JR九州に譲渡された時の塗装。どうもヘッドマークを省略したいらしく、一時期を除いて取り外されたことが多かった。
(写真:特急「ゆふ」 日豊本線 別府駅/撮影:佐都青木)

前面が全て赤になった他、「あそ」「ゆふ」で混用されて運用されるため、運転台に描かれるロゴが「ASO YUFU」に変わった。
(写真:特急「ゆふ」 鹿児島本線 博多駅/撮影:裏辺金好)

こちらは運転台に描かれるロゴが「YUFU」に変わったもの。「あそ」の後継列車の「九州横断特急」にも使用。
(写真:特急「九州横断特急」 豊肥本線 熊本駅/撮影:裏辺金好)

ここまでやるか(笑)、というわけでステンレス車でありながら、真っ赤になった九州横断特急用のキハ185系。ワンマン運転まで開始した。
(写真:特急「九州横断特急」 日豊本線 別府駅/撮影:デューク)

JR九州の一部の車両は、運転台下にライト増設工事を実施している。
(写真:特急「九州横断特急」 鹿児島本線 熊本〜川尻/撮影:リン)

JR九州のキハ185系は、2018年から「ゆふ」「九州横断特急」のデザインを「AROUND THE KYUSHU」塗装に統一している。
(写真:特急「ゆふ」 鹿児島本線 竹下駅/撮影:裏辺金好)

2011(平成23)年に登場したJR九州の特急「A列車で行こう」号用の塗装。
(撮影:鹿児島本線 熊本駅/撮影:リン)

○JR四国所属車両 車内


普通車の車内。
(撮影:裏辺金好)

こちらは普通列車用に格下げされたキハ185系3000番台の車内。リクライニング機能が廃されたほか、座席背面のテーブルの撤去、ヘッドレストリネンがビニール製のヘッドレストカバー化がされている。
(撮影:裏辺金好)

○JR九州所属車両 車内


JR九州のキハ185系(一般車)の車内。外観とは裏腹に、落ち着いた雰囲気。
(撮影:デューク)

JR九州のキハ185系(A列車で行こう)の車内。座席はモケットを張り替えたのみで旧来のものを使用。
(撮影:リン)

JR九州のキハ185系(A列車で行こう)の1号車の簡易ビュッフェ。キリスト教にまつわるものの展示もなされている。
(撮影:リン)

JR九州のキハ185系(A列車で行こう)の車内。セミコンパートメントは2号車に4区画設置。従来の座席を固定し、ガラスの間仕切りと折りたたみ式テーブルを設置している。
(撮影:リン)

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