キハ37形一般形気動車


久留里線色(2代目)に塗られたキハ37。後ろはキハ38形。
(写真:久留里線 小櫃〜下郡/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1983(昭和58)年
保有会社:水島臨海鉄道
元保有会社:国鉄、JR東日本 運行区間:水島臨海鉄道水島本線
元運行区間:久留里線、木原線、加古川線、山陰本線、境線、高砂線、三木線、北条線、鍛冶屋線など

●少数のみの量産に止まった、キハ40系の後輩

 ローカル線向けに製造された片運転台式の車両で、5両が誕生した。キハ40系では満足な性能と、コストパフォーマンスが得られなかったことを踏まえて設計されており、機関は国鉄の気動車では初めて直噴式エンジンを採用し(船舶用のエンジンを鉄道車両用に設計変更したもの)、コスト削減のために廃車された車両からの転用品も使用した。また、室内はロングシート。

 しかしキハ58系等の余剰が多く発生していたこともあり、本格的な量産には至らなかった。

 JR東日本に承継された3両は久留里線でキハ30形、キハ38形とペアを組んで運用されていたが、2012(平成24)年12月1日に運用を離脱。また、JR西日本に承継された2両は加古川線などで運用されたあと、山陰本線系統に転属したが、あまり活躍することなく2008(平成20)年に廃車された。

 なお2013(平成25)年7月、久留里線で活躍した3両全てが水島臨海鉄道に譲渡。2014(平成26)年5月12日から運転し、当面の活躍が見込まれる。ちなみに2両は水島臨海鉄道オリジナルカラーであるが、残る1両はキハ38形と共に国鉄時代にも塗られていなかった、国鉄色ツートンカラーとなっている。

●カラーバリエーションなど


加古川線から山陰本線に職場を移し、首都圏色になったキハ37.運用の機会が少なく、そのまま廃車となった。
(写真:山陰本線 米子駅/撮影:関西ライナー様 禁転載)

水島臨海鉄道のキハ37形の一部は、なんと国鉄色ツートンカラーに。
(写真:水島臨海鉄道 倉敷貨物ターミナル駅/撮影:リン)

水島臨海鉄道オリジナル色に塗られたキハ37形。
(写真:水島臨海鉄道 球場前〜倉敷市/撮影:リン)

キハ30形、キハ38形と共に水島臨海鉄道にやってきたときのキハ37形。
(写真:水島臨海鉄道 倉敷貨物ターミナル駅/撮影:リン)

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