マヤ35形事業用客車


外観は北海道新幹線のH5系と同系色のグリーンをベースに、紅葉のオレンジと雪原の白が走行とともに流れ動くイメージ。
(写真:苗穂運転所/撮影:リン)

●基本データ・運用区間

デビュー年:2017(平成29)年(運用開始は翌年)
保有会社:JR北海道

●JR北海道が新造投入した軌道検測用の客車

 JR北海道が高速軌道検測車マヤ34形(マヤ34 2008)の老朽化と部品の調達が困難になってきたことから、これを置き換えるために日立製作所で新造した軌道検測用の事業用客車で、製造費は14億円。

 ベースとなったのはJR東日本のE491系電車 (East i-E)で、アルミニウム合金製のダブルスキン構造。最高速度は110km/hで、機関車またはキハ40形に連結されて運用されるが、キハ40形牽引の際は95km/hとなる。

 北海道ならではの仕様として、新たに積雪時での軌道変位の検測が可能になったほか、線路状況を撮影する画像処理装置を搭載。さらに建築限界(構造物との離れ)の測定は、これまでは人が定規で測定していたものが、光波で連続かつ自動で測定可能となり、精度が上昇している。

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