123形近郊形電車


JR東日本の中央本線塩尻〜辰野で運行されていた123形。「ミニエコー」の愛称も。
(写真:中央本線 塩尻駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1986(昭和61)年
運行区間:山陽本線、宇部線、小野田線
元・運行区間:中央本線、篠ノ井線、身延線、阪和線(羽衣支線)、宇野線、可部線
保有会社:JR西日本
元保有会社:JR東日本、JR東海

●荷物電車が旅客用に格上げ

 荷物輸送がほぼ全面的に廃止になったのに伴い、余剰となった荷物電車を1両で運転可能にし、地方のローカル輸送向けに改造した車両群である。全13両がクモハ123を名乗り、本系列はこの形式しかないのであるが、種車となった車両はクモニ143が6両,クモユニ147が5両、クモヤ145が2両と複数にまたがる。また、JR東海所属の一部、JR西日本所属の全車両は前面に貫通扉が付くなどの差異が見られる。

 最初に投入されたのはJR中央本線(辰野〜塩尻)で、1両だけが登場(ちなみに朝晩に、辰野〜松本間で1往復運転)。そして、1987(昭和62)年に広島市の可部線に投入。こちらは、現在は宇部線、小野田線で使用。さらに同年には阪和線羽衣支線に投入され、こちらは岡山の宇野線を経て、やはり宇部線、小野田線で活躍中である。またさらに同年には、静岡県の身延線にも投入されている。

 現在、JR西日本で活躍中。JR東日本からは2013(平成25)年3月改正、JR東海からは2007(平成19)年3月改正で引退した。

●123形バリエーション一覧


JR東日本の123形は、引退に際して「ありがとう」ヘッドマークを取り付けて最終運行。
(写真:篠ノ井線 南松本〜平田/撮影:ふらいでーひらおか(205Turbo16))

JR東海所属車両は、湘南色の帯を巻く。2007年3月改正で、313系に置き換えられて引退。
(写真:身延線 富士駅/撮影:佐都青木)

阪和線羽衣支線、宇野線、宇部線、小野田線で活躍したブルーの塗装。カモメのイラストも特徴の1つ。
(写真:宇野線 茶屋町駅/撮影:雑学の博物館 禁転載)

可部線時代の123形。
(写真:可部線 広島駅/撮影:ムスタファ)

小野田線、宇部線で活躍する123形。先頭車は貫通扉に改造された。
(写真:小野田線 雀田駅/撮影:リン)

小野田線、宇部線で活躍する123形。現在はJR西日本が進める単色化に伴い、黄色1色となっている。
(写真:小野田線 雀田〜浜河内/撮影:ひょん君)

●車内の様子


これが本当のロングシート。とにかく長い。こちらはJR東日本の123形車内。
(撮影:裏辺金好)

こちらはJR東海の123形車内。
(撮影:佐都青木)

こちらはJR西日本の123形車内。
(撮影:リン)
 

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