165・167系(保有会社:富士急行 元保有会社:国鉄、JR東日本JR東海JR西日本、秩父鉄道
     J.N.R./J.R. Express Trains Series 165/167

JRからは全車が定期運用より引退した165系。JR東日本は晩年に各種急行をリバイバル運転。
(写真:中央本線 八王子駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1963(昭和38)年
最高速度:110km/h
使用列車:フジサン特急(富士急行)
元・使用列車:佐渡、アルプス、伊香保、信州、かいじ、かわぐち、赤倉、妙高、外房、内房、東海、富士川、
         伊那路、ちくま、くろよん、鷲羽、伊吹、周防、みずしま、とも、山陽、やしろなど(以上全て急行)
運行区間:富士急行

●残るは富士急行保有車両のみ、さらば急行型電車
 急行型電車の代名詞的な存在。出力不足の急行型153系に代わって登場し、東海道本線・山陽本線・東北本線・上越線と、そこから延びる路線を中心に活躍した。登場時はまだ特急の本数は少なく、急行の全盛時代であったが、次第に特急に取って代わられ、急行からローカル線の近郊輸送用に転用。しかし、乗り降りがしづらく老朽化が進んだことから、一部を除いて定期普通運用から退役。

 その後は団体・臨時輸送に活躍するようになり、一部はジョイフルトレインに改造されたが、183系・485系といった特急電車が特急から引退するに伴い転用されていったため、これも次々と引退。

 そして各地で数多くのリバイバル急行電車が運転され、往時の姿を再現し、最後の花道を飾った後、長野〜長岡間の臨時快速「こころ」として運用され、2003年9月28日の運転をもって、JR所属車は全車引退した。ただし、JR東海が少数保存し、最近では佐久間レールパークのイベント時に先頭車を展示している。

 また、JR東日本のジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」が、改造を受けて富士急行にてフジサン特急として、秩父鉄道でも165系を改造した3000形が、急行「秩父路」として活躍している。ただし、秩父鉄道では後継車両として西武101系からの改造車が登場し、2006年11月に引退した。

 なお165系と167系の違いは、基本的には乗降扉が167系の方が狭い程度で、また167系は元々修学旅行用に製造され、当時は黄色と朱色の塗装であったが、修学旅行運用から離脱するにあたり、次第に165系同様の湘南色などに変更され、共に運用された。



○形態&塗装バリエーション一覧

修学旅行用の塗装に塗られた167系。先頭部の一部が複製されて交通博物館で展示され、現在は鉄道博物館にて見ることが出来る。
(写真:交通博物館/撮影:裏辺金好)

JR東日本の167系。一部は湘南色に塗り替えられ、さらにライトが角型に改造され異彩を放っていた。
(写真:湘南新宿ライン 池袋駅/撮影:裏辺金好)

JR発足後、しばらく見られた団体列車用167系の塗装。
(写真:東北本線 東大宮ー蓮田/撮影:haru様)

先頭車が
展望列車に改造された、ジョイフルトレイン「パノラマエクスプレス・アルプス」。クリームをベースにオレンジ色のストライブで日本アルプスをイメージ。現在は富士急行に譲渡。
(写真:中央線 新宿駅/撮影:裏辺金好)

ディズニーランドがある舞浜へのアクセス列車として活躍したシャトル・マイハマ用165系。ちなみに写真は、開業したての新木場駅。
(写真:京葉線 新木場駅/撮影:haru様)

JR東日本新前橋電車区の団体輸送用165系は、通称「モントレー色」と呼ばれるカラフルな塗装に塗られていた。
(写真:信越本線 横川ー軽井沢/撮影:haru様)

電車初のジョイフルトレイン「なのはな」用の165系。千葉県の県花である「なのはな」と房総半島をイメージ。現在は引退して存在しない。
(写真:中央線 日野駅/撮影:佐都青木)

JR東日本・田町電車区所属の167系はホリデー快速などとして主に中央線で運用され、富士急行の河口湖まで乗り入れていた。
(写真:中央線 立川駅/撮影:裏辺金好

JR化後、14系客車に代わって快速「ムーンライト」、さらに間合い運用として「フェアーウェイ」に165系が投入。その時の塗装の一種(3タイプ有り)。晩年は右のような塗装になった。
(写真:東北本線 黒磯駅/撮影:daikiti 様)

快速「ムーンライト」→「ムーンライトえちご」として運用された165系の塗装。最終的に全てこれに統一。なお、この塗装の165系を使用した快速「こころ」がJRの165系最後の運転となった。
(写真:東北・上越線<現 湘南新宿ライン>新宿駅/撮影:裏辺金好)

長野〜新潟で運行されていた急行「赤倉」専用塗装(前3両)。1990年に塗装変更が実施されたもの。長野新幹線開業に伴う、急行「赤倉」廃止からまもなくして廃車となった。
(撮影:Ko様)

少数だがJR東日本・三鷹電車区に所属した165系は169系と共に快速「むさしの」として八王子〜大宮の新幹線連絡輸送に活躍したほか、ホリデー快速として、富士急行の河口湖へも運用されていた。
(写真:中央本線 立川駅/撮影:裏辺金好)

ジョイフルトレイン「パノラマエクスプレス・アルプス」は現在、富士急行でフジサン特急として活躍中。フジサンをイメージしたキャラクターが車体一面に描かれる。なお、3両編成2本があるが、この2つは微妙に塗装が異なる。(写真:富士急行 河口湖駅/撮影:裏辺金好)

ジョイフルトレイン「パノラマエクスプレス・アルプス」の時は中間に組み込まれていたが、フジサン特急として6両編成から3両編成になるに伴い、先頭車としての活躍が復帰。現役最後の165系となりそうだ。
(写真:富士急行 河口湖駅/撮影:裏辺金好)

秩父鉄道3000形となった165系。客室のリニューアルや、ライトの一体化、貫通扉を塞ぐなど改造を受けてはいるが、運転台や側面は往時を偲ばせ、何と言っても”急行”「秩父路」として走っていた。2006年引退。
(写真:秩父鉄道 寄居駅/撮影:デューク)