201系一般形電車


201系の代表活躍路線、中央線。2010(平成22)年10月で、最後の1編成が引退した。
(写真:中央本線 武蔵境駅/撮影:裏辺金好)
     

●基本データ

デビュー年:1979(昭和54)年(試作車)/1981(昭和56)年(量産車)
保有会社:JR東日本、JR西日本
元保有会社:国鉄
最高運転速度:100 km/h
制御方式:サイリスタチョッパ制御
運転区間:大阪環状線、桜島線、関西本線、おおさか東線、桜井線、和歌山線など
元・運転区間:中央線(快速)、青梅線、中央総武線(各駅停車)、八高線、武蔵野線、五日市線、富士急行線、京葉線、外房線、東金線、東海道山陽線(JR京都線・神戸線)、福知山(宝塚)線

●国鉄新世代の通勤電車

 1968(昭和38)年に103系が登場した後、通勤形電車は101系と103系によって近代化が推し進められていったが、昭和50年代になると私鉄ではチョッパ方式による電車が次々と登場するようになった。この傾向に国鉄も重い腰を挙げ開発したの新型形式が201系である。103系は完成度の高い車両であったが、すでに技術的には時代遅れになりつつあり、新しい技術を採用した車両が求められるようになっていたのである。百番台が一気に2になったことを見ても期待の大きさがわかるだろう。

 かつて101系が初登場した中央快速線で試作車10両編成が営業試験に入った後、昭和56年から量産車が登場した。関東圏では他に総武中央緩行線、関西圏では東海道山陽緩行線に投入されるが、チョッパ制御に利用する半導体の価格がいかんともしがたく、さらに経済効果の高い205系に生産が移っていくこととなった。最終的には1018両が製造された。

 E231系の投入で総武中央緩行線からは2002(平成14)年までに撤退が完了した。その一方、余剰となった車両が京葉線と、(中央線直通車以外として初めて)青梅線・五日市線で新たな活躍を始めた。

 そして2006(平成18)年、201系と発祥の地である中央線と、青梅線などに、いよいよ新型のE233系が登場し、置き換えがスタートした。急速に置き換えが進んだ後、2編成が細々と活躍していたが、2010(平成22)年10月に最後の1編成が引退した。また、青梅線・五日市線から線内専用の編成は、2008(平成20)年度に引退した。京葉線についても、E233系投入が行われ、2011(平成23)年6月20日で運用を終了した。なお、トップナンバーであるクハ201−1は豊田車両センターで保管されている。

 JR西日本では、321系の投入に伴い、東海道・山陽緩行線から引退。余剰となった車両は大阪環状線、関西本線(大和路線)などで活躍を開始しており、それぞれオレンジとウグイス色に変更された。また、2012年12月からは行先表示器のLED化が開始されている。なお、大阪環状線の201系は323系によって置き換えが進められており2018年度中に引退予定。

○カラーバリエーション


現在は既に無い中央線・総武線の各駅停車用201系。黄色一色が特徴的だったが、過去の姿に。
(写真:中央・総武線各駅停車 新宿駅/撮影:裏辺金好)

 関西地区の東海道・山陽緩行線で活躍するスカイブルーの201系。321系投入に伴い、大阪環状線と関西本線・奈良線へ転属。しばらくは大阪環状線で見られたが、2008年12月に最後の1編成がオレンジ色に塗り替えられて消滅した。
(写真:東海道本線 新大阪駅/撮影:裏辺金好)

 JR西日本の201系リニューアル車。大規模なリニューアル工事を受けており、外観にも変化が見られる。なお、大阪環状線に転属した201系の一部は2008年までスカイブルー塗装のままで運用されていた。
(写真:大阪環状線 大阪駅/撮影:裏辺金好)

 関西本線(大和路線)、おおさか東線などで活躍する201系。2006年から運用を開始したもので、201系についにウグイス色が塗られることになった。
(写真:関西本線 久宝寺駅/撮影:裏辺金好)


総武線用201系を改造して誕生した「四季彩」(初代塗装)。青梅線で観光用に活躍していた。一両ごとに車両の色が異なるのが特徴で、ヒマワリなどの装飾が施されて非常にカラフル。
(写真1枚目:南武線 尻手駅/撮影:デューク)
(写真2枚目:中央本線 高尾駅 ※イベント展示/撮影:裏辺金好)


2005年に塗装が変更された「四季彩」。白をベースにした塗装となり、1両ごとに異なったイラストが描かれる。2009年7月に引退した。
(写真1枚目:中央本線 東小金井駅/撮影:裏辺金好)
(写真2枚目:中央線 立川駅/撮影:裏辺金好)

 2012年に運転を開始したユニバーサルスタジオジャパンの「ユニバーサル・ワンダーランド」ラッピング編成。
(写真:桜島線 安治川口駅/撮影:裏辺金好)

 2013年2月1日より運転を開始したユニバーサルスタジオジャパンの「ハリーポッター」ラッピング編成。
(写真:大阪環状線 福島駅/撮影:KIX)

2016年の大河ドラマ「真田丸」ラッピング車両
(写真:大阪環状線 大正駅/撮影:リン)

○車内の様子


中央線用201系の車内。 (撮影:裏辺金好)

大阪環状線用201系の車内。JR西日本の201系は大幅なリニューアルを受けており、戸袋窓の廃止や田の字形状だった側窓も一新されている。(撮影:裏辺金好)


観光列車対応となったJR東日本の「四季彩」車内。奥多摩寄りのクハ200-134(写真1枚目)はすべての座席が川側に向けられたほか、ほか3両は写真2枚目のように川側にクロスシートを設置(撮影:裏辺金好)

○形態一覧


 京葉線で活躍した青一色の201系。当初、青色の201系は関西でしか見られなかったが、関東でも見られることになった。
(写真:京葉線 蘇我駅/撮影:裏辺金好)

中央線201系の特徴は、前面の大きな種別幕。通勤特快、中央特快、青梅特快、通勤快速、ホリデー快速などが大きく表示される。
(写真:中央本線 鳥沢〜猿橋/撮影:裏辺金好)


 2008(平成20)年に引退した青梅線・五日市線専用で運用された201系。中央線と同じ塗装だが、総武線からの転用のため種別表示器が無いのが特徴。また、「青梅・五日市線」のシールが先頭車に貼られている。
(写真:豊田車両センター/撮影:裏辺金好)

 東海道線・山陽線から大阪環状線・桜島線(JRゆめ咲線)へ転属したJR西日本の201系。
(写真:桜島線 安治川口駅/撮影:裏辺金好)

JR西日本の201系は方向幕のLED化が行われ、近年では路線のアルファベット記号も追記された。
(写真:関西本線 新今宮駅/撮影:裏辺金好)

 国鉄からJRへ移行する直前の姿。201系にも、「さようならJNR」のマークが取り付けられ、国鉄の最後を飾った。重層化前の東京駅中央本線ホームの姿も懐かしい。
(写真:中央本線 東京駅/撮影:もこてん 禁転載)

 1987(昭和62)年からは、中央特快などの表示をサボの差込によって先頭車に掲出することが決定。字幕式による方式へ変更されるに伴い、編成の中間に入る先頭車以外からは、このタイプは見られなくなった。
(写真:青梅線 青梅〜東青梅/撮影:裏辺金好)

 豊田車両センターで保管されているクハ201−1。車両センター公開時に展示される場合もあるが、今後はどうなるのだろうか。(撮影:裏辺金好)

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