E353系特急形電車


トレインマークは廃され、E353のロゴが描かれている。
(写真:特急スーパーあずさ 中央本線 西八王子駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2015(平成27)年(※営業運転開始は2017年)
最高速度:130km/h
使用列車:スーパーあずさ、あずさ、かいじ、はちおうじ、おうめ

●新たなる「あずさ」主力車両

 中央線で活躍するE351系特急電車の老朽取り換えを目的として登場した車両。

 2015(平成27)年に量産先行車として基本編成9両(松本方)+附属編成3両(東京方)の12両×1本が総合車両製作所で製造されたのを皮切りに量産車が登場し、2017(平成29)年12月23日から特急「スーパーあずさ」4往復で運転を開始し、翌年3月17日改正でE351系による「スーパーあずさ」運用を全て当系列で置き換えた。

 さらに同年7月1日からは特急「あずさ」「かいじ」の一部列車にも投入され、2019(平成31)年3月16日改正でE257系による定期運用を全て置き換え、「あずさ」「かいじ」及び富士急行へ直通する「富士回遊」で運用。また、「中央ライナー」「青梅ライナー」を特急に格上げした「はちおうじ」「おうめ」にも投入されている。一方、「スーパーあずさ」の愛称は廃止された。

 車体はアルミ合金製で、E259系をベースにした高運転台構造。性能面では、E351系が「振り子式車体傾斜方式」を採用していたのに対し、E353系は「空気ばね式車体傾斜方式」を採用。制御方式はVVVFインバータ制御、最高速度は時速130kmである。また、動揺防止装置を一部の先頭車とグリーン車に搭載し、乗心地を向上を図っている。

 「伝統の継承」と「未来への躍動」をコンセプトとし、あずさのDNAを引き継ぎながら、日本の中央を走る新時代のダイナミズムを表現し観光・ビジネスユースに対応したデザイン。車内は、各座席にパソコンを置けるテーブルとコンセントを設置しているほか、客室内出入口に防犯カメラを設置。また、室内照明にLED照明を採用している。

●車内の様子


普通車の車内。「南アルプスと梓川のきよらかさ」をコンセプトに、シンプル、清涼、透明感を表現。
(撮影:裏辺金好)

各座席にコンセントが設置されている。
(撮影:裏辺金好)

フルカラーLEDの車内案内表示器
(撮影:裏辺金好)

●細部


側面の愛称・行先表示器
(撮影:裏辺金好)

側面のロゴマーク
(撮影:裏辺金好)

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