373系特急形電車


2007年3月改正で廃止された特急「東海」。東京駅まで入線していた。普通列車としては2012年3月改正まで東京へ乗り入れ。
(写真:特急東海 藤沢〜大船/撮影:裏辺金好)

●基本データ・運用区間

デビュー年:1995年
保有会社:JR東海
最高速度:120km/h
使用列車:ふじかわ、伊那路など
元使用列車:東海、快速ムーンライトながら
運行区間:東海道本線、身延線、飯田線

●中長距離対応車両としての高い汎用性

 JR東海が、老朽化著しい急行型165系と、それにより運用されてきた急行列車の特急格上げを狙って、1995(平成7)年に登場させた。

 最初に身延線に特急「ふじかわ」(静岡〜甲府)として投入され、その後、飯田線の特急「伊那路」(豊橋〜飯田)、東海道本線の特急「東海」(東京〜静岡/2007年3月改正で廃止)、快速「ムーンライトながら」(東京〜大垣/2009年3月改正で運用離脱)でも運転を開始。最近では珍しい、字幕式絵入りトレインマークを持つのが特徴。

 また、前面の造型も、優しい顔つきが好印象であり、さらに国鉄の名車165系やキハ82系といった車両も彷彿とさせることから、この車両に愛着がある人も多い。ちなみに、ステンレスの車体に、白の顔、オレンジのラインは、JR東海共通の基本デザインで、特急型から近郊型電車、気動車まで幅広く採用されている。

●ラッピング車


2012年2月に運転された急行「駒ケ根トレイン号」に運用されたF5編成に施されたラッピング。雄大な冬景色が描かれている。
(写真:東海道本線 静岡駅/撮影:ひょん君)

同じく2012年2月に運転された急行「駒ケ根トレイン号」ラッピング車。こちらは中間車。
(写真:東海道本線 静岡駅/撮影:ひょん君)


●車内の様子


(撮影:リン)

車端部に設けられた向かい合わせの座席。
(撮影:リン)

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