419系


581系・583系時代の面影を残す先頭車クハ419形。トレインマーク部分は塞がれて使用できなくなっている。
(写真:北陸本線 富山駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1985(昭和60)年
元運行区間:北陸本線、湖西線
保有会社:JR西日本/元・保有会社:国鉄

●普通列車になった寝台特急電車

 新幹線開業により余剰となった、特急形寝台電車581/583系を、北陸向けの普通列車用に改造した車両である。ちなみに、同様の車両に東北・九州向けの715系という交流電車ヴァージョンがある(全車引退)。

 419系は1985(昭和60)年より北陸本線で、3両編成で1組となり、ラッシュ時には6両・9両編成に増結されて活躍。先頭車は、特急時代の面影を残すクハネ419形と、中間車からの改造である平面顔(クモハ419形、クハ418形)の2つが存在する。白い車体に水色のラインを巻いた、北陸地区オリジナルのさわやかな出で立ちの塗装で長らく活躍していた。

 2011(平成23)年3月改正で521系に置き換えられたことにより、ついに活躍にピリオドを打った。これと言った引退セレモニーも無かったが、特急運用から北陸ローカルに転じ、長らく地元の足として活躍を続けた古豪であった。

●419系バリエーション一覧


中間車から改造されて先頭車となった車両も多い。その独特な顔つきが食パンに似ていることから、「食パン電車」と呼ばれることも。
(写真:北陸本線 高岡〜小杉/撮影:リン)

活躍の末期に至るまで小改造が施され、クハ419形の一部の車両は貫通扉やトレインマーク部分が完全にふさがれた。
(写真:北陸本線 魚津駅/撮影:リン)

419系クハ419形の登場時の塗装。
(写真:敦賀機関区/撮影:もこてん 禁転載)

こちらも419系の旧塗装で、いわゆる「食パン」改造車。
(写真:北陸本線 敦賀駅/撮影:もこてん 禁転載)

●車内の様子


ボックスシートに加えて、扉付近は中・上段寝台を撤去した上でロングシートに改造。
(撮影:うめ吉)


ボックスシートの様子。上部には寝台設備が残存したまま。
(撮影:うめ吉)

扉付近の様子
(撮影:うめ吉)

いわゆる食パンこと、クモハ419の運転台周辺
(撮影:うめ吉)

クモハ419の運転台
(撮影:うめ吉)

↑ PAGE TOP