江ノ島電鉄1000形


1001−1051編成。こちらは1000形オリジナル塗装。
(写真:江ノ島〜腰越/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1979(昭和54)年
運行区間:江ノ島電鉄線

●派生形式と合わせて江ノ島電鉄で最大勢力を誇る

 細かい差異により1000形、1100形、1200形、1500形に区分。

 1000形は、1979年(昭和54年)に2両編成2本(1001−1051、1002−1052)が登場したもので、江ノ島電鉄としては48年ぶりの新造車。それまでの江ノ電のイメージを変えるデザインとなったことから、翌1980年(昭和55年)ブルーリボン賞を受賞。なお、吊り掛け駆動方式を採用している。

 1100形は、1981年(昭和56年)に2両編成1本(1101−1151)が登場したもので、やはり吊り掛け駆動方式を採用。冷房準備車として登場し、翌年冷房改造により江ノ電初の冷房車となる。現在は1000形も冷房改造されているため、1000形との外観の差は殆どないが、前照灯の取り付け位置の切り込みの角に付いた丸みが細かい差異である。

 1200形は、1983(昭和58)年に2両編成1本(1201−1251)が登場したもので、吊り掛け駆動方式を採用。江ノ島電鉄で初めて新製時から冷房装置を搭載したほか、ヘッドライトが角型に変更された。

 1500形は、1986年(昭和61年)に2両編成2本(1501−1551、1502−1552)が登場したもので、江ノ電初のカルダン駆動車。外観は1200形と同様である。

 いずれの車両も更新工事が進んでおり、20形に準じた新塗装に変更された車両が多いほか、ラッピング車両として起用されることが非常に多く、様々な姿を見せてくれている。

●1001−1051編成


新塗装化された現在の姿。
(写真:江ノ島〜腰越/撮影:裏辺金好)

●1002−1052編成


新塗装化された現在の姿。
(写真:江ノ島〜腰越/撮影:裏辺金好)

登場から間もない頃の姿。
(写真:鎌倉高校前駅/撮影:daikiti)

2004(平成16)年に20形と同一の新標準塗装となった時の姿。
(写真:江ノ島〜腰越/撮影:もこてん ※禁転載)

2014(平成16)年9月からは、2代目「嵐電号」として京福電鉄の京紫色に塗られていた。
(写真:柳小路駅/撮影:裏辺金好)

●1101−1151編成


新塗装化された現在の姿。
(写真:江ノ島〜腰越/撮影:裏辺金好)

(写真:腰越〜鎌倉高校前/撮影:裏辺金好)

2005(平成17)年には大河ドラマに合わせて「義経号」としてラッピングが施された。
(写真:七里ヶ浜駅/撮影:裏辺金好)


2009(平成21)年4月〜2012(平成24)年4月21日まで「3代目S.K.I.P号」として江ノ電沿線の風景をラッピング。
(写真1枚目:江ノ島駅/撮影:裏辺金好)
(写真2枚目:鎌倉高校前駅/撮影:裏辺金好)


2012(平成24)年4月29日からは、「スキップえのんくん号」としてラッピングが施されていた。
(写真:七里ヶ浜〜稲村ケ崎/撮影:裏辺金好)


2021(令和3)年10月8日から2022(令和4)年3月1日まで運転された長谷寺本尊造立1300年観音列車。客室内に極楽浄土をイメージしたラッピングを施しているのが特徴。
(写真1枚目:石上駅/撮影:裏辺金好)
(写真2枚目:藤沢駅/撮影:裏辺金好)


2023(令和5)年8月1日から31日まで運行された、「ベビースター」ラッピング電車。
(写真1枚目:江ノ島〜腰越/撮影:裏辺金好)

●1201−1251編成


新塗装化された1200形
(写真:江ノ島〜腰越/撮影:裏辺金好)


2014年(平成26年)7月23日から、台湾と神奈川(湘南)の観光をテーマにしたラッピング電車となっている。
(写真1枚目:七里ヶ浜〜稲村ケ崎/撮影:裏辺金好)
(写真2枚目:鵠沼駅/撮影:裏辺金好)

●1501−1551編成


新塗装化された1501編成。また、前面・側面行き先表示のフルカラーLED化なども実施。
(写真:江ノ島〜腰越/撮影:裏辺金好)

2005(平成17)年に20形と同一の新標準塗装となった時の姿。
(写真:江ノ島駅/撮影:裏辺金好)

登場時は「サンライン・カラー」と称されるクリームに赤とオレンジの帯を巻いた塗装。2009年6月から2013年8月31日までリバイバル運転が行われている。
(写真:江ノ島駅/撮影:裏辺金好)

2019(令和元)年に運転された「日の丸セーラーズ号」。東京オリンピックのセーリング競技が江の島ヨットハーバーで行われることのPRを行ったもの。
(写真:石上駅/撮影:裏辺金好)

●1502−1552編成


新塗装化された現在の姿。
(写真:七里ヶ浜〜鎌倉高校前/撮影:裏辺金好)

広告車両として運用されていた時の1502編成。
(写真:藤沢駅/撮影:裏辺金好)

2009年10月に京福電鉄(嵐電)の標準色へ塗り替えられた。
(写真:江ノ島〜腰越/撮影:裏辺金好)

嵐電塗装は前面の塗り分けがモボ101形風からモボ611形風へと改められ、2014年9月1日まで運用。のちに1002編成が、嵐電新塗装に改められている。
(写真:七里ヶ浜〜稲村ケ崎/撮影:裏辺金好)

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