富士急行2000系


2000系第1編成。パノラマ車が富士山方、非パノラマ車が大月方である。
(写真:月江寺〜富士山/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1963(昭和38)年
富士急行デビュー年:2002(平成14)年

●現役最後の165系

 JR東日本の165系急行型電車を改造したジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」を購入したもので、営業運転の開始は2003(平成15)年から。JR時代と異なり、6両編成から3両編成×2編成に分割して特急「フジサン特急」に運用。塗装はフジサンをキャラクター化したユニークなデザインが描かれ、2編成でフジサンの表情は異なっている。

 改造を受けているとは言え、現役で活躍する、唯一の165系急行型電車である。
 なお、描かれているキャラクターにはすべて名前がついており、以前は富士急行ホームページで確認することが出来た。

 2013(平成25)年11月30日からは、ラストラン企画として2002編成に対し、「パノラマエクスプレスアルプス」時代の塗装を復元。愛称表示、車両番号も当時の状態を再現している。同編成は、2014(平成26)年2月10日付で廃車となった。

 残る2001編成についても2016(平成28)年2月7日のラストランを以って引退し、ついに国鉄165系の活躍に終止符が打たれることになった。ラストランにあたっては、前面のキャラクターが泣いている雰囲気に追記された。

 なお、2002編成は小田急20000形を改造した8000系、2001編成はJR東海の371系を改造した8500系導入に伴う置き換えであり、奇しくも特急「あさぎり」で活躍した両系列が、富士急で再び顔を合わせることになっている。

●カラーバリエーションなど


2000系第1編成は引退に際し、「ありがとうフジサン特急号泣号」として涙模様が書き加えられた。
(写真:富士山駅/撮影:裏辺金好)

現在はクロ2001が下吉田駅で保存されている。
(写真:下吉田駅/撮影:裏辺金好)

2000系第1編成の非パノラマ車。
(写真:富士山〜富士急ハイランド/撮影:裏辺金好)

2000系第2編成は、パノラマ車が大月方、非パノラマ車が富士山方。
(写真:大月駅/撮影:裏辺金好)

2000系第2編成非パノラマ車。
(写真:富士山駅/撮影:裏辺金好)

パノラマエクスプレスアルプス塗装に戻された、2000系第2編成。
(写真:河口湖駅/撮影:裏辺金好)

>パノラマエクスプレスアルプス塗装に戻された、2000系第2編成。
(写真:寿〜三つ峠/撮影:裏辺金好)

●車内の様子


2000系車内の様子。奥は展望席。
(撮影:裏辺金好)

2000系車内の様子。こちらは中間車。
(撮影:裏辺金好)

↑ PAGE TOP